編集の意図かよく分からない本。
大量流通する出版社の平均的な技術本よりは、部分的に多少内容が詳しいが、そのぶん値段は、2、3倍!
かと言って貴重な専門書という訳でもない。
武蔵野美術大学油絵学科研究室という御大層な所が、絵画についての技法書を出すのなら、
もう少し何とかならなかったのかな、と思う。
デルナーの技術書レベルのものを期待するのは酷だとしても、油彩画の説明が、テンペラと合わせて、
40ページに満たないというのは、如何なものか。
展覧会のカタログ程度の枠組みで、モザイクやステンドグラスを取り上げたり、
教授たちの自己満足論文...........
”メキシコ美術の思考”, "エステーヴ(知らない!)との出会い”,
”リ ウーファンと橋本平八の石について”(????) などを差し入れたら、
技法書として、通り一遍の薄っぺらい内容の本になるのは当然ではないか。
雑誌じゃあるまいし、こんなもの脈絡もなく掲載して、どうしたいのだ?!
もっと絵画技術と真正面から取り組み、日本人による技法書のバイブル的なものが出されていたら、
たとえ値段が万単位になったとしても、価値あるものとして多く受け容れられたと思う。
結果、この内容で、この値段は、非常に高い。