著者自ら語っているとおり本人は絵本作家ではなく編集者なのでこの本ではすでに良く売れて名声を勝ち取った絵本を取り上げそれをもとに売れる要素は何であるかについて分析するというスタンスを取っておられます。
ですからこの本と一緒に例えば木村裕一氏の”童話の書き方”等を併読されると作者と編集者の両方の立場からの助言が得られて良いかと思います。
両者の助言の違いは次の通りです。
木村氏曰く”無私無欲の心境で書いている時にしか良い童話は書けない”のだそうです。
またエレンさんは
”男の子は女の子が主人公の本を、また自分より年少者が主人公の本を年長の子は読みたがらないが動物を主人公にすればこの壁は消す事ができる”
といいます。
絵本の内容による三つの分類、そして自分がどの種類の本を書くのに向くタイプかテストで判別します。日常生活でやっていることをもとに絵本を実際に書いてみて、そして書く際に気を付けるべきことは何かについて名作を例に挙げ助言します・・・この本はここまで絵本を書きたい読者に寄り添ってくれます。値段にしてはかなりお買い得かと思いますので大いにお薦めですがただ文章は情報の羅列でいちいち外国の絵本を具体例として参照するのでスラスラは読めません。加えて本名など縦書き組のページに横文字でズカズカ入ってくるので(英語による良い押韻の例示などは特に)ローマ字が苦手なひとは読むのに疲れるかもしれないので注意が必要です。
なお巻末の名作絵本リストはとても重宝しますが99%外国の本の紹介なので
それも付け加えておきたいと思います。