外国語を独学で習得する必要に迫られ、手に入るだけの方法論(ほとんど英語主体)や学習書などを読みましたが、三森さんの著書『外国語で発想するための日本語レッスン』を見つけ、やはり日本語のスキルアップが重要だという結論に到りました。
本書は、絵本を用いて子供に『テクストの分析と解釈・批判』を獲得させるための指導書ですが、大人にとっても読解技術について、非常に参考になります。
欧米では、(絵本は三森さん独自の方法ですけど)、このような教育が普通であるということに愕然としました。日本の教育が遅れているということではなく、恐らく、GHQによって戦後教育が変えられたものと私は思っています。
なぜなら、ここに挙げると長くなってしまいますので種々のエピソードは省きますが、いままで見聞きしたり、調べたりした事柄から推測するに、戦前の教育は欧米のものを日本流にアレンジしただけのものであり、戦後教育は、それを骨抜きされた形になっていると思われるからです。
同じ敗戦国のドイツでは、戦前から現在まで一環して伝統的な教育、『テクストの分析と解釈・批判』が実施されています。
批判についてアレルギーを起こされる方がいますが、批判は誰でもできます。しかし、果たして、しっかりとした根拠に基づいているかどうか疑わしいものがあります。
共通の土台があれば、批判したとしても、視点を変えれば肯定できる部分も見えてきます。
ところが、日本人の場合、表面だけなぞって批判するのがちょくちょく見受けられます。
そういう、どこに根拠を求めていいかも本人もはっきりとした自覚がないまま、物を言い、煙たがられる。いつまでもそんなことをしていても埒があきません。
また、アレルギーの理由には、批判と非難を明確に区別していない、あるいは、されないという点も挙げられると思います。
今後、本書を含め、三森さんの活動が正当に評価されることを期待します。
ここにレビューを書かれている方の、参考になったというのが評価全体の8/11。
まともなことを書かれているのに、評価しないことに3人も入ってます。
頭を捻ってしまいます。