自然の営みも、気持ちも、動作も、そのひと言だけですべてを言い表すことができる魔法のことば、オノマトペ(擬音語・擬態語)。
実は絵本のなかはそんなオノマトペでいっぱいです。国内のみならず翻訳絵本に表現されているオノマトペの多彩さに驚かされます。特に翻訳絵本。原語では単なる動詞でしか表現されていない個所も、オノマトペを使った翻訳でなんと、イキイキとコトバが躍り始めることか。
「はなをくんくん」という絵本の原題は、「THE HAPPY DAY(幸せな日)」という極めてシンプルなもの。ロシア語で「引っ張りに引っ張りました」という文を「うんとこしょ どっこいしょ」と訳したら、子供たちが大合唱した。などオノマトペはココロを躍らせる力があります。
紹介されている絵本を読みたくなってきました。
三島由紀夫はオノマトペは品のないコトバだから嫌いだったとか、
森鴎外も好きでなかったとか、
また、ある文学賞の選考委員は「擬態語のような幼稚な表現」と言ったとか、
オノマトペは文学の世界であまり尊重されていないようです。
でも、感覚的に理解できてしまう力を持っています。
だから絵本の世界では、イキイキとした表現言語として広く使われているのでしょう。
私たちは誰もが幼い頃、そんな絵本に接し、数多くのオノマトペにココロ躍らせ、
目を輝かせていたのです。
オノマトペに育てられてきたことを、忘れちゃいけません。