樺太の近代史が、領土問題はもちろん産業や特産品、生活のあれこれに至るまで、やさしくわかりやすく解説されている。
南樺太・千島はサンフランシスコ講和条約で放棄したが、所属未確定なのにソ連が勝手に占拠している、ということは知っていたが、ロマノフ朝が入植するよりずっと前から日本人が住んでいたとは知らなかった。もちろん土着民はアイヌだが和人も古くから住んでいたらしい。鎌倉時代に日蓮の弟子が布教したとは驚きだ。樺太全島がもともと日本領といってもおかしくない。少なくとも南樺太と占守島までの全千島の返還をロシアに要求すべきだ。それを最初から北方4島に限定するから、面積等分とか2島返還とか値切られるのだ。著者も嘆いているが、そもそも樺太をサハリンと呼ぶのがおかしい。
ただ、樺太および周辺の島の地図を付けてくれるとよかった。地名が出てきても位置が把握できない。
全部の漢字に振り仮名が付いているので小学生でも読めます。