要件定義から設計、テストまでOracle設計について一通り説明されている
440ページの大作です。
「案を列挙して、顧客に選択させようとするのは好ましくない」
「故障をゼロにするのではなく、回復するスピードを上げる方がずっと効率的」
といった内容は、まさに精鋭コンサルタントの経験が
反映されている部分ですね。
データベースエンジニアは、物理設計から関わることが多いと思いますが、
要件定義、基本設計の章は、システム構築の流れを知る上で、
特に若手が読むと有意義な内容と感じました。
物理設計の章は、まさに教科書というべき内容です。
OS設計から始まり、データベース設計も丁寧に解説されています。
新規にOracleを導入する際には、ぜひ参考にしたい内容ですね。
高可用性設計、クラスタ設計、スタンバイ設計の章は、
深い部分まで踏み込んで記載されていることもあり、
理解するまで時間が掛かると思いますが、RACやDataGuardを
実務で利用しているエンジニアには非常に有意義な内容と思います。
運用設計の章は、既に運用しているデータベースにも
有用な章であると感じました。そもそも運用設計がされていない
データベースもあるかもしれませんが、監視やメンテナンス方針などの
見直しをする際に参考になりそうです。
一気通貫で読み進めるのは少ししんどく、一部内容が難しい部分もありますが、
必要な部分を自分のスキルアップのタイミングに合わせて、読み進めることで、
Oracle設計に関するスキルを底上げできる良書かと思います。