レビューで☆が1つだったので,結構買うのに躊躇しましたが,勧められたのをきっかけに読んでいます。レビューで言われるほど極端に難しいとは思いませんでした。
ビジネスマン向けの統計ハウツー本(記述統計中心だったり,確率論や標本理論を思いっきり単純化したり避けていたりする本)ではなく,そのあたりの内容もきちんと書かれているので,そこを見てしまうと難しいかもしれませんが,それは本書と同じようなレベルの本ではどれも難しい,統計学の初歩では難しい部分ではないかなと思います。
本書では,理論の説明と,例題をエクセルを使って解いてみたりとか,エクセルの使い方も載っていたりして,自分で解いて本の中のグラフとか図を再現しながら読み進めていけば,かなり身に付くしわかりやすいのではないかと思いました。回帰分析の簡単なやり方が前半に出ていて,後半でも回帰理論を詳しく扱っています。重回帰もエクセルでできるようになるし,エクセルでやりとばすだけではなくて,その裏で理論的にはどういうことが行われているかについてもきちんと説明があるので,ハウツー本ではなく「機械に使われないようにする」配慮もされています。
とはいえ,一度読んだだけではなかなか統計や確率の理論,とくに確率論から分布,標本理論のあたりの詳細部分までは難しいと感じるので,何度もじっくり読む必要があると思いますが,本書ではそのあたりもエクセルで追体験できるし,中心極限定理のシミュレーションや分布表の作成なんかもおもしろかったです。
12章の時系列分析と13章の多変量解析は難しかったですが,この辺りは,次のステップのための紹介のような感じかもしれませんね。回帰分析や,推定・検定までをきっちりと定着して使えるようになるために頑張ってじっくり読んでいきたいと思います。