この本は,統計学をこれから学ぼうと思っている初学者には最適だと思います。基本統計量である平均,分散,標準偏差などは,この本を読めばすんなりと理解することができるでしょう。本の構成が物語調?というか,ハンバーガーショップの店長と店員がライバル店を意識しながら統計学を使って,売り上げを何とかしていこうと言った台詞で進む部分と,エクセルなどの表計算ソフトを意識した部分,計算式の部分と,3つに分かれているので,状況が把握しやすく使うべき統計技法の理解を深めることができます。中後半には,t検定,分散分析などの平均値の差の検定も詳しく載っているので,実験計画法などを考えている方にもおすすめだと思います。しかし,分散分析に対して,多重比較法が書かれていないので,より詳しく差を検定したいという方には,別の統計学書が必要となります。ですので,あくまで初学者用に徹した本だという理解が必要です。