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統合失調症あるいは精神分裂病  精神病学の虚実 (講談社選書メチエ)
 
 

統合失調症あるいは精神分裂病 精神病学の虚実 (講談社選書メチエ) [単行本(ソフトカバー)]

計見 一雄
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

精神医療センター最新講義録
養老孟司氏 野村進氏絶賛!
これを特別の病気でなく「ただの病気」にしたいという著者の目論見は本書によってほぼ成功した。必要なのは、良質な医療である。(養老孟司)
目の前の何でもない風景が急にまがまがしく見える時。そこからはじまる「病」はいかに進展するのか?いかに回復していくのか?果たして何が「分裂」し、何が「失調」するのか?精神科急性期治療の第一線に立ち続けてきた著者が、従来「精神分裂病」に付随して語られてきた誤謬を論破し、治癒へつながる「病の本質」を解明する講義!

内容(「BOOK」データベースより)

目の前の何でもない風景が急にまがまがしく見える時。そこからはじまる「病」はいかに進展するのか?いかに回復していくのか?果たして何が「分裂」し、何が「失調」するのか?精神科急性期治療の第一線に立ち続けてきた著者が、従来「精神分裂病」に付随して語られてきた誤謬を論破し、治癒へつながる「病の本質」を解明する講義。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 290ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/12/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406258316X
  • ISBN-13: 978-4062583169
  • 発売日: 2004/12/11
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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119 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
これまで読んだ分裂病というか統合失調症に関する書籍では、もっと分かりやすいというか納得的。

計見さんの主張は精神分裂病とは脳の機能障害という普通の病気である、というもの。患者たちは簡単な行動さえも"貫徹"できず途中でやめてしまう場合が多く、それによってたまったフラストレーションを爆発させてしまうことになる、という。ならば、一連の行為を分割して、ひとつずつできるようにしていく、という方向に持っていけば保護室からも出られるようになるし、退院も可能になる。分裂病患者の問題は「運動を組み立ててまとまりのある行為をする能力」(p.152)なのだと言い切る。ではなぜ簡単な行動が貫徹できないかというと、妨害的な刺激(脳内妨害刺激)によって行動が完結しないからだ、と。そして行動が完結しないと衝動とリアリティの仲介者である自我装置(エゴ・アパレータス)が壊れる、とハルトマンを引きながら説明する(p.168)。

計見さんのまとめはこうなる。「ヒトにとっての現実とは、運動行為を脳内で準備するときに発生する世界の絵(リプリゼンテーション)である。その準備活動に従事する責任部位は大脳皮質前頭葉の四六野を中心とする部位で、準備(計画)作成のために、この部位が脳内の他部署を強力に統制して、世界の意味づけやそこで行おうとしている行動の持つ意味、社会的コンテキストその他の重要な情報をメモリーから調達する。行動計画を作成する機能が統合機能であり、これが不適切だったりバラバラであったりすると、合理的行動はできなくなる」(p.271)。

 幻覚のほとんどは過去への怨恨か、未来への憧憬であり、それによって現在がおろそかになるのが問題の本質なのだという。様々な欲望をもっているけど、社会的制約があるからすぐには満たされないことが多い。こうした矛盾をなんとか抱えながら、統合していくのが自我装置の機能なのだ、ということらしい。

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41 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
私は一般科から精神病院に移り9年がたとうとしています。薬物関連精神障害について専門的に勉強してきました。薬物関連の患者の行き着く先は統合失調症と病状が定着してしまい長い入院生活を送っている患者さんも少なくありません。この本を読んで、いかに私が傲慢であったことや、患者さんに余分な負担をかけていたことに対し反省させられました。まず「病識」について、患者と話する機会があれば「自分のことを病気だと思いますか」などと(今から思えば)「偉そうに」知ったかぶりなお節介をかけていました。精神科患者さんとの接し方がわからない方(統合失調症)、壁にぶつかっている方、そして医師を含めすべての医療従事者におすすめです。きっと新たな発見ができますよ、素晴らしいです。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ドクターK トップ1000レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
分裂症や統合失調症のことに関して、非常にわかりやすくまとめられている。初期症状がでたときの対応についてよく書かれている。なぜ簡単な行動をやりきることができないかといった箇所は興味深い。妨害的な刺激(脳内妨害刺激)によって行動が完結せず、行動が完結しないと衝動とリアリティの仲介者である自我装置(エゴ・アパレータス)が壊れる、といった件だ。この病気はいろいろと世間に誤解されやすい。それをクリアに解き明かしている名著だと思う。
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