烏森以外で起きる事件が多くなってきた。今回は、土地神殺しの嫌疑で連行された時音のいる断頭島が舞台。烏森という狭い領域の中で足掻いて来た良守は、自分の知らない所で起きている大きな流れに翻弄されながらも、強引に道を切り開いていこうとしている。眩しいくらいに真っ直ぐだ。
一方で時音は、烏森を守るという目的を果たすため、自らを犠牲にする選択をした。それは力が足りない者なりの精一杯の抵抗であったかもしれない。しかし、それが必ずしも正しい選択ではないことを、残されたものの哀しさを伝えることによって夕上が示唆する。
無謀に見える良守の陰で、実はもっと無謀なことをする時音の考え方に影響を与えたという意味で、今回の冤罪事件は意外に良い効果をもたらすのかもしれない