既刊24巻まで読んでのレビューです。
ファンタジー、或いはバトルを扱う長編少年漫画としては、かなりハイレベルな部類に入る作品だと思う。
序盤こそいまいち盛り上がりに欠ける展開が続くが、兄・正守の登場以降は世界観にも幅と奥行きが出来、読者を飽きさせることはなくなる。
「結界術」という技の応用性、能力の描き方、柔・剛、軽・重のメリハリが利いた物語展開など、良い点を探せばいくらでもあるが、例えば人間関係の距離感。
主人公とヒロイン、兄と弟、正統と非正統、使うものと使われるものetc.、ここらへんの演出・設定の妙は他の少年漫画とは一線を画すレベルですね。
「主人公の強さと危うさ、それに対する周囲の評価」といった、物語のスパイスとなる要素の描き方にも同様のことが言えます。
なにより素晴らしいのは、これだけ長く続いても世界観やキャラクターの設定に破綻がほとんど見られない点。
「作者が描きたいものを描きたいように描けている」。
実際はどうか知りませんが、少なくとも私にはそう感じられる良作品です。
まだまだ回収していない伏線はたくさんありますので、この先も楽しみですね。
既述したように、序盤は若干の辛抱を要する展開が続くかもしれません。
少なくとも5、6巻辺りまで辛抱できるという方にのみ、☆5でオススメします。
この1巻に限れば、☆3つ程度と思ってご購入いただければと思います。
間を採って、私からの評価は☆4つ。