日本を代表する一流企業での人事統括の経験、そして現職である人事コンサルでの見識をもとに、
比較的社歴の浅いビジネスマン向けに書かれたキャリア指南書です。
しかし、個人的には新人が配属されてきた上司など指導する側の社員にこそ読んでほしい。
最近流行の年代限定のビジネス書ですが、なかでも本書では、会議術、時間術、そして人術と会社人生活の全般にわたって
下積み生活でいかに種をまき、実り多い収穫に向けて努力していくのか、20代前半の「スタートダッシュ」に注目してそのあり方が語られます。
何より、本書の特徴は、ありがちな精神論や安易な古典の引用に頼ることなく、「上司(人事)だったら、新人のあなたをこうやって見てますよ」
との視点を明示した根拠づけが丁寧に行われていることです。
「会社の戦力にはならない新人」ではあっても、将来を見据えていかに行動していくかを考えるべきだ!
との主張は、本来ならば日々接する上司からこそ欲しい言葉(この考え自体が自体が甘えかもしれませんが。。。)
キャッチフレーズである「伝説の人事」以上に、筆者である小宮さんは、こんな人のもとで仕事をしたい!と思わせるような
優れたビジネスパーソンであると感じました。
実は評者である私自身、20代でぺーぺーのド新人。そろそろ仕事に新鮮味もなくなりつつあり、
上司の欠点や職場の嫌な側面も鼻につきはじめつつある中、本書を手に取りました。
ろくに中身を確認せずに買ったのですが、いい意味で期待を裏切り、買った当日に二回読み返した挙げ句、
今では、大量の付箋まで付いていますし、今後、本書の内容をノートにまとめてみようかとも。
アマゾンでも人気の『
死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』では、
20代でやっておくべきである最も大切なことの一つとして、読書を通して「たくさんの言葉のシャワー」を浴びることだとの記述がある。
筆者が文字通りその人生をかけて培ってきた生き方のコツや知恵を安価で手に入れることができるから、というのがその理由ですが、
私は本書を手に取ってその言葉を実感しています。
ちなみに私が本書に貼りつけた付箋は30個。
定価で買ったとしても、参考になった助言の1つ1つが50円しない計算になります。
あとは行動のみ。
月曜日、朝一で通勤。
誰もいない職場に到着し、
そっと、上司の引き出しに本書を忍ばせよう。
バレてもきっと許されるはず。
「20代は失敗がいくらでも許される時期」なのだから。