- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
上野の潔癖さに深い共感を覚えつつも、一点だけ気になることがある。それは、個人へのアドバイスを課題とするカウンセリングの論理に引きずられて、彼女がマクロの視点を生かし切っていないことである。ベックやバウマン等の社会学者が明らかにしたように、現代の先進国における個人は、旧来の階級、階層、集団、親の職業、家族などへの帰属から自己のアイデンティティを自動的に与えられることはもはや困難であり、個人は「自分の人生をゼロから自分で設計する」ことを求められる。パラサイトはヨーロッパでも進展しており日本だけではない。「本当の私が分らない」という不全感は、上野の言うようにネオリベラリズムの陥穽なのではなく、もっと深い必然性のある現象である。その点を押さえないと、若者を「甘い!」と一喝する中年オヤジのお説教と似てしまう。それは上野の本意ではないだろう。
対談なので、分かりやすいし、けっこう信田氏と上野氏の考え方の違う部分は楽しいです。P58あたりのヴィトンのバッグを巡るやり取りなんか、笑えてしまう。同様に丈夫だからって一澤帆布のカバンにしろと言われてもねえ。
「自立」という言葉は胡散くさい、とか、「『好きなこと』を仕事にする」は幻想であり、それを村上龍は「13歳のハローワーク」で煽っている、とかなかなか示唆に富む言葉が多いので、現在を生きる女性は必読です。特に30代未婚女性として、なかなか考えさせられる内容でした。真面目に人生設計考えないとなあ、と思わせられます。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|