タイトルが刺激的だったので、思わず手にとってしまいました。「婚活はもはや戦争」って、さすがにちょっとデフォルメし過ぎと思いましたが、この本を読んでみるとあながち間違いでもない気がします。一見するとこの戦い「男性と女性」のように感じます。でも、実のところは自分自身との戦いを指しているのではないでしょうか。
作中に登場する馬馬子さんの自分磨きについての話がとても印象的で、最後のツッコミがこのことを秀逸に表現しているのではないかと思います。
男性と女性が「素敵!」と思うものにはズレがある。
その通り!
思わず声が出てしまいました。求めるものには違いがあるし、感じることも考えることも違う中で、お互いに相手に求めるものを考えなきゃいけない。そうすると、この本みたいに泥臭かったり人には言いにくい欲や感情が出てきたりします。よく、結婚は勢いだなんて言いますが、なるほど、こういった感情が交差するなかでは「勢いがないとできないもの」でもあるんですね。
男性も女性も葛藤を抱えていて、本書はそれをとことん自虐的なコメディに仕立てています。照れ笑いを浮かべながら「あぁ、その通りだなぁ」と頭をぽりぽり掻いてしまいそうなところが盛りだくさん。あまりにグサリとくるところもあって、照れ笑いが苦笑いになることもあります。ただ、自虐的にとことん描きまくるからこそ、読後はとても爽快でポジティブな気分に包まれます。ここまでデフォルメされてしまうと、気持ちよく笑い飛ばせてしまいます。
タイトルに反して、読後感がとても良い1冊です。