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経験論と主体性―ヒュームにおける人間的自然についての試論
 
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経験論と主体性―ヒュームにおける人間的自然についての試論 [単行本]

ジル ドゥルーズ , Gilles Deleuze , 木田 元 , 財津 理
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

精神は、それ自身によっても、それ自身においても、ひとつの自然「本性」ではない。精神は科学の対象ではないのだ。そこでヒュームが取り組むことになる問はこうなる―精神はどのようにしてひとつの人間的自然「人間本性」に生成するのか。想像と妄想、虚構と自然が渾然一体となり「主体」へと生成する未曾有の世界。真に独創的なヒューム論。

内容(「MARC」データベースより)

想像と妄想、虚構と自然が渾然一体となり、「主体」へと生成する未曾有の世界。ドゥルーズの処女作として翻訳された「ヒュームあるいは人間的自然」(朝日出版社1980年刊)を全面的に改訳し、改題したもの。

登録情報

  • 単行本: 257ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2000/01)
  • ISBN-10: 4309242235
  • ISBN-13: 978-4309242231
  • 発売日: 2000/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
ドゥルーズの敵はプラトンでありヘーゲルでありそしてカントなわけです。そして「敵がどう機能しているか」を書いた本の一つが『カントの批判哲学』(法政大学出版局)でした。
一般に、ヒュームの懐疑論・知性論はカントによって乗り越えられたということになっています。が、たぶんドゥルーズはそう考えていないのでしょう。ヒュームにこそカントを超えるヒントがある、と。
人間の認識能力に感性・悟性・理性という役割をあらかじめ分担させたカントの合理論に対して、ヒュームの経験論では、五感に与えられた「印象」が「観念」へと変転し再び「印象」をかたちづくる、と考えます。そしてこの変転のありかたがある種の「システム」として成立している、それが人間の精神(心 mind)であり、これによって人間の認識(真偽の判断)も情緒(感情)も、そして社会を成り立たせる正義や道徳や芸術や宗教なども成立してくる、と考えます。この「システム」をどのように記述してみせるかが、若きドゥルーズの早熟ぶり(22歳でこれを書いた!)の発揮でもありました。文章自体はいったりきたりで読みにくいが、ドゥルーズの中では短くまとまった論文だとも言えます。
単純なトピックとしても、ヒュームが《社会の利害の対立の原因はエゴイズムにあるのではなく、狭い共感にあるのだ》と言った、というあたりなども面白いでしょう。身近な者にだけ共感するからこそ、対立が起こるわけです。
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By カスタマー
形式:単行本
1.「ドゥルーズ」への関心から本書を手に取った人へ。彼のスピノザ論やカント論について言えるのと同様に、ヒューム自身のテクストを相当に読みこなした後でなければ、そもそも「何が」論じられているのかが読者は理解できないことが予想されます。これはたいへん不親切なスタイルですが、苦労のしがいがあるかどうかは私には何とも言えません。著者の論旨を追う必要がなくて、自分で好きな考えをしたいと言うのであればかまわないでしょう。

2.「ヒューム」への関心から本書を手に取った人へ。前期と後期の著作の差位に無頓着に論理構築がなされているのでそのまま鵜呑みにするのはお勧めできかねます。しかも、韜晦した論旨をヒュームのテクストと対応させて理解する労力に見あった(研究上の知見としての)内容が盛り込まれている、とは言い難いものがあります(註の引用指定がGG、訳注指定が大槻訳によってなされているので多少面倒です)。ただし、着想には所々さすがに鋭いものがあるので、参考にはなるかもしれません。仏語圏では、ルロワによる研究くらいしかなかった頃の著作だということを念頭に置いておくとよいのではないでしょうか。

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