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経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)
 
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経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書) [新書]

大竹 文雄
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「お金がない人を助けるとき、どうやって助けるのですか?」小学5年生からの問いかけに、経済学者ならどう答えるだろうか。女性が背の高い男性を好む理由からオリンピックのメダル獲得数まで、身のまわりには運や努力、能力の違いによって生じるさまざまな格差や不平等がある。本書は、それらを本質的に解消する方法を考えることによって、経済学的に考えるとはどういうことかをわかりやすく紹介する。

内容(「BOOK」データベースより)

「お金がない人を助けるには、どうしたらいいのですか?」小学5年生が発したこの問いに、経済学者はどう答えるだろうか。女性が背の高い男性を好む理由からオリンピックの国別メダル獲得数まで、私たちの周りには、運や努力、能力によって生じるさまざまな格差や不平等がある。本書は、それらを解消する方法を、人々の意思決定メカニズムに踏み込んで考えることによって、経済学の本質をわかりやすく解き明かす。

登録情報

  • 新書
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/12)
  • ISBN-10: 4121018249
  • ISBN-13: 978-4121018243
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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35 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世の中の問題を経済学という切り口で見る時のポイント, 2006/12/28
By 
私撰 綜(しせんそう) (神奈川県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書) (新書)
本書の狙いは、世の中で起きている格差の問題について経済学的な意味を考えることで経済学的な思考のセンスを身に付け、社会を視る眼を養うことである。ここで言う経済学的思考のポイントとは、

1)金銭的なインセンティブの観点で物事を見ること

2)物事の相関関係ではなく因果関係をきちんと押さえること

である。ただし、人々の行動原理には、名誉、プライド、価値観、使命感、生きがい等の非金銭的なインセンティブも大きく関係している。

1章、2章では、身長や美男美男度と賃金の関係、オリンピックのメダル数と人口&一人当たりのGDPとの関係を例に、こんなことも経済学者が研究しているのか?という驚きを提供し、経済学的な思考に対する興味を喚起してくれる。

そして、3章、4章では、現在から将来の日本が抱える問題について論考している。具体的には、'V章では年金の仕組みを例に年功賃金について検討し(賃金抑制のための成果主義の問題についても言及)、'W章では所得格差と再配分について取り上げている。

1〜4章では興味を引くようなトピックスを取り上げ分かりやすく説明しているため、単なる読み物として面白く読めてしまう。しかしながら、プロローグではこの本の目的として“お金がない人を助ける具体的な方法を提示することではなく、お金がない人を助けることの経済学的な意味を考えてゆくことである”と述べられており、エピローグでは所得格差の問題は“機会の不平等や階層が固定的な社会を前提として所得の平等化を進めるべきか、機会均等を目指して所得の不平等を気にしない社会を目指すかの意思決定の問題である”と指摘している。

本書を読む前にエピローグとプロローグを先に読むほうが、本書のポイントを明確にして読み進められるかもしれない。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 インセンティブから社会を見る力と経済データから因果関係を見つけ出す力, 2009/1/11
レビュー対象商品: 経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書) (新書)
インセンティブ的観点(金銭/非金銭:教育・倫理観)から社会を見る力と経済データから因果関係を見つけ出す力こそが経済学的思考があるといえる。その分析例(男女の結婚問題、プロスポーツ選手やエンジニアとインセンティブ、日本的雇用慣行(年功賃金)、所得格差と平等・不平等)が本書に述べられていることである。わかりやすいと言えばわかりやすいが、自分がこういう風に分析できるかと言えば難しいな。

アメリカのプロスポーツはどちらかといえば、全体で共存することを選んでいるように思える。特に、アメリカンフットボールはそうである。どちらかというと、お金持ちのチームとお金のないチームとの差をなるべくなくそうとしている。リーグ全体で盛り上がらないと、全体のパイは小さくなるからである。

若年世代は所得格差が大きくなっている。ニートやフリーターの人たちと正社員で働いている人は所得格差だけでなくさまざまな保障面で差がでている。これが完全な階層関係につながらないように、セイフティネットの充実や教育や優秀な才能がある人をうまく救い上げるなど力を入れてほしい。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 センスだけなら身につけられる・・・かも, 2007/11/19
By 
itgaki (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書) (新書)
副題にある「お金がない人を助けるには」に惹かれて購入しました。
ただ、本書を読んでいると、本題の「経済学的思考」について、色々な例を挙げて説明しています。それはそうですよね。(とはいえ、論じられていないわけではありません)

筆者の云う経済学的思考というのは、世の中の出来事を「リスクとインセンティブ」で捉えなおしてみてみること。また、色々な事象の相関関係について、その中にある因果関係を捉えるための思考であるとしています。
また、昨今注目されている行動経済学の事例も紹介してあり、それらも今後の経済学的思考には必要なことと感じました。

語る上での実例として「女性はなぜ背の高い男性を好むのか」「美男美女は本当に得か」「いい男は結婚しているのか」など世間話としても面白いものから、日本的雇用の損得、所得格差と所得の再分配など一般的に経済学のイメージに近い話題までを扱っていおり、それらを改めてインセンティブとリスクからの視点で語っているので、読むのが苦ではなく面白く読み進めることができました。
また、事象の相関関係からあたかもそれらが因果関係であるかのように捉えて議論を進める例は、仕事上私の周りでもよく見られることなので、改めて因果関係を探りだすセンスは必要である!ということを感じました。

おそらくちゃんと経済学的視点で物事を見るためには、たくさんの事例の検証を必要とするのでしょうが、「センス」と言う意味では、見方を変えるだけで物事の捉え方が変わるのだということを理解させてくれる一冊でした。
面白かったです。
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