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経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える
 
 

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える [単行本(ソフトカバー)]

飯田 泰之
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

論理思考・経済の基礎とデータ解釈でビジネスや日本経済を考える、体系的かつ実践的な問題解決のための技術。

内容(「BOOK」データベースより)

経済やビジネスを考えるための「経済学思考10のルール」。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 256ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2003/12/11)
  • ISBN-10: 4478210489
  • ISBN-13: 978-4478210482
  • 発売日: 2003/12/11
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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39 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
本書は、経済学を学ぶにあたって演繹法や帰納法の解説から入り、著者の言う「論理的な思考法」を身につけるトレーニングから始める。このことは、経済学の教科書としては異例のことである。しかしこの方法は、一見迂遠なように見えてそうではない。現在大学で教えられている「経済学」とされるものには様々なものがあり、立場、または見方によっては、結論が大きく異なってしまうということも少なくない。そこで経済学という知識の泉で、またさらに亡羊とした現実の経済で、正確な理解を得るために「論理的な思考法」は不可欠な道具であり、同時に様々な「経済学」の可否を判断する基準を提供するのである。従って著者が強調するように、これは「どんな問題にも応用できる」重要な基礎なのであるが、それが既存の標準的なテキストでは見落とされていたことに気づかされる。そしてさらに本書に驚かされるのは、「論理的な思考法」と、もう一つのテーマである「データによる確認」が、わかりやすく必要最小限の労力で習得できるようにまとめられている点である。その点で初学者が独学で経済学を学ぶ最初の一冊としても適しているだろうし、経済に興味はあるが通勤電車の中でしか本を読む時間をとれないというような多忙なビジネスマンにもぜひ薦めたい。ただ、若干憂慮する点は、本書のタイトル『経済学思考の技術』は、その内容に反して、過度に抽象的なイメージを与えてしまわないかということである。補論「日本経済への処方箋」を読めばわかるが、本書は上記の道具立てをそろえた上で、日本経済の現状を手際よく整理し問題点を明らかにする、すぐれた実践の書でもある。この点はもっと強調されていても良かったように思われる。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
本書の目的は、「単純化して突き詰め、データによる確認をする思考」(=経済学思考)を身につけ、
それに基づく非常に基本的な経済原則を知り、自分の手で現実の経済・ビジネスを考える実践力を身につける、
というものである。

結論から言うと、本書の価値は第一章及び第二章に集約されており、それ以後の内容に関しては初学者が完全にモノにするにはやや難しいだろう。ある程度経済学を専門に学んだ身からすると、本書は全体を通して経済学思考及び基礎的な経済理論の大事なエッセンスがコンパクトにまとめられていると思う。ただし、これはおそらく一度経済学を学んでいるからこそ分かることであり、初学者がこの本でそれを感じるのには中々ハードルが高いかもしれない。

本書には、ほとんど数学は使われていない。これは経済学の初心者向けの本といえども珍しい。特に第2章までには、経済理論すらほぼ使わずに経済学思考のエッセンスを見事に説明している。ただし第3章以降は「極めて単純化」された経済理論が概念的にしか説明されていない。この点に関して分かりやすいと感じるか、何か腑に落ちない感じのするモヤモヤとした理解に感じるかは人によるだろう。

おそらく致命的なのは本書の校正の甘さである。特に第3章以降にかけては、それまで説明されなかった経済学の専門用語が説明なしに登場していたり、図が出てきてもその説明が省かれたりといったことが多い。

また、基本的に既に説明されたことは理解されたこととして記述されるため、初学者にとっては通読はなかなか大変だろう。本書の売りであるシンプルで簡潔な説明も、書き方によっては説明不足で投げやりに感じられる部分も多々ある。

参照もやや不親切であり、例えば「第3章の何ページで述べたように」のような丁寧な形ではなく「第3章で説明したように」といった省略が度々ある。本書は4章構成と大まかな構成であることを踏まえると、この参照スタイルでは少し読者にとっては酷だろう。

以上より、第2章までは読者層を問わず秀逸な本である一方、第3章以降は経済学初学者にとって通読は困難に感じられるだろう。その点が非常に惜しいので星3つとさせていただいた。
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52 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
某メガ・ベストセラーが図らずも示したように、議論がなかなか通じないという経験をしたことがある人は多い。その最大の理由は、そもそも議論とは何か、何を目的としているのかが共有されていないことにあるのだろう。

この本の画期的なところは第1章にある。まずそもそも議論とは何か、論理的思考とは何か、をかみくだいて論じているところだ。その説明は1章分、わずか数十頁にすぎない。しかし、その効果は絶大だ。経済学をかじる、あるいは復習する前に、まずは基本中の基本をおさらいしようという試みは心憎いかぎりだ。その経済学の説明も、理論だけでなく、データの読み方や表現方法も同じくらい重視しているところはとてもいい。理屈としてどうか、ではなく、証拠と照らしてどうかが大事なのだから。その説明のしかたも、概念図を多用してわかりやすい。

経済学の部分については、本当に簡単な道具だけで多くのことを説明しているのはじつにうまい。最後の第4章は結構、高度なことをやっていると思うけれど、すんなりと説明されている。

注文をつけるとしたら、本書のルール(手際よく10にまとめられている)を使ってトンデモない議論を解剖した部分がもっとあればよかった。そういう例題や演習問題がついていれば、この本の価値はさらに増しただろう。もっともそれは続編のためにとってあるのかもしれない。

ロジカル・シンキングといった本だけではでは現実の経済にどう応用するか心もとないと考える人、経済学を学ぶ前に議論の基本を確認しようという人にぜひ薦めたい。

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