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5つ星のうち 5.0
経済の仕組みと効き目への、中庸を得た洞察,
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レビュー対象商品: 経済学原理 上 (岩波文庫 白 107-2) (文庫)
古典派経済学の人物を思い浮かべたとき、アダム・スミス、リカードウと並んで名の挙がるマルサスによる経済学原理の上巻。全体は七章構成で、上巻は第三章まで収録している。基本的にリカードウの「経済学および課税の原理」と同様に、アダム・スミスがまとめ上げた問題系から考えを進ませて、アダム・スミスの理論のいいところをかすめ取りながら一方で批判し、その上で経済学の原理について自分自身で理論を作り上げていくのだが、リカードウの手法とははっきりとした違いが窺える。リカードウが自分の公理系から定義を置き、推論を進めていくのに対し、マルサスは現実の重層性から思索を進めて、経済的な効き目についても適度さを大事にして効き目が過ぎると逆効果が起こるというような、議論に中庸さを求める進み方で、この文庫にはマルサスによる本文のほかにリカードウによる反論めいた注もついているので、その対比は強く伝わってくる。特に価格が生産費で定まるというリカードウの意見に対してマルサスが需要と供給の強度で定まるとしたところは、そのままマルクス経済学と近代経済学へ分かれる道筋が見えてくる違いだった。 上巻には序説のあとに、富、価値、地代についての議論を収録。下巻は賃金、利潤、富と価値の区別、富の増進の直接原因それぞれについての議論と、訳者解説及び索引を収録しているという。「国富論」「経済学および課税の原理」と関わらせて読むとマルサスの議論の特色がわかりやすいと思う。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人口論と併せてよもう,
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レビュー対象商品: 経済学原理 上 (岩波文庫 白 107-2) (文庫)
人口論とともに、古典的名著の一つ。経済学を学ぶには、古典を3つ、最先端の理論を3つ勉強すると、立体的なものの考え方ができるかもしれない。 古典の3つのうちの一つには、マルサスを含めることをお勧めします。 人口論は,現実をよく見て,そこから何が本当に考えることができるかを模索しており, 学を目指す人間の必要な資質を鍛えると思う。 他の理論のよいところかすめとり,批判するのではなく, 自分で理論を組み立てようとする気概が持てるようになると思います。
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