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経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)
 
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経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2) [文庫]

マルクス , 城塚 登 , 田中 吉六
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

マルクスが初めて市民社会の根底たる資本主義経済に鋭いメスを加え、真の人間解放の道を明らかにしようとした研究の草稿である。後に『資本論』に見事に結実する若きマルクスの鋭い問題意識と洞察に貫かれた本書は、マルクスを研究する上に欠くことのできない文献である。詳細な注釈および解説を付す。

登録情報

  • 文庫: 311ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1964/3/16)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4003412427
  • ISBN-13: 978-4003412428
  • 発売日: 1964/3/16
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
マルクスの多くの書物は本来未刊のものが多い。意図的に本人が出版しなかった為だ。だが余りの優れた内容と「思考の現場」に立ち合わせたかのような錯覚が、読者を惹き付けて止まない。本書もその一つだ。あるときは、スミスの「国富論」のメモであるかのような論述がやがて自身の独自の思考へと変わっていくさまを目の当たりにすると実にスリリングだ。また英語が良く読めなかった時期の著作だけに、仏語訳からの引用記述、そこから派生する原典との意味のズレが独自の思考の誘導になっていく箇所など、まさに「思考の台所」を見る思いだ。経済思想のご専門家であれば、術語の用法、思考法などにいろいろ想念を持たれると忖度する。第一草稿の疎外論が勿論圧巻だが、吉本隆明の「マルクス論」によって蘇生された第三草稿の「自然哲学」=「人間論」は、マルクスの後世の思想基盤を明らかにする哲学的に重要な部分だ。1970年代アルチュセールや廣松渉によって本書を「見捨てられた思想の遺物」とされ未だにその考えの「遺制」が残存するが、虚心坦懐に「資本論」を読めば忘却されてよい議論だったことが分かる。思考を「鋳型」としか思えない人たちの議論はどうしても極端に振れる。ところで一方で我々は本書や「ドイツ・イデオロギー」が未刊であったことを無視してマルクスを理解してはいけないことも事実だ。尚本訳は優秀な訳と思われ岩波版であることから「定本」の如きであるが、個人的には青木文庫または河出の世界の大思想版の三浦和男訳を買う。圧倒的な語学力を背景にした逐行的な注釈と、完全に日本語になりきった翻訳文は他の追随を許さない。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gon-c-c
 エーリッヒ・フロムが「人間知に対するマルクスの貢献」で引用しているように、ここではマルクスが愛について語ります。自分の愛が相手に愛を呼び起こさない場合、それはひとつの不幸であるという内容です。これを見るとマルクスより今の方が、(違った意味で)「唯物論」的にも見えます。愛が貨幣を呼び起こさないならば、不幸である?とは全くいっていないようです。愛はおそらく上部構造に属すると思いますが、人間にとってとても重要なものであると捉えられていると読めます。
 そのほか、労賃の向上は奴隷の報酬改善だ。そうではなく労働者の品位、人間的な規定が大切だ、ということも説きます。人間性を大切にしています。
 あと印象に残ったのは(多分資本主義化では)「労働がペストのように忌みきらわれる」(書かれたのは19世紀らしいですよ)。「労働からの逃走」は古くからあり、資本主義に不可避であったのでしょうか。
 正直にいってしまうと内容は私にとっては難解すぎました。ただ、彼に対する印象は変わりました。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
経哲草稿は資本論やゴータ綱領批判などマルクスの著名な論文を既に読みこんでいる人にとっても読みづらい。
その理由としては、その名の通り下書きであること、フォイエルバッハやヘーゲルの影響を色濃く受けた初期の著作であることが挙げられます。
要するにメモの集まりのため読んでいくと所々矛盾する箇所が出てくる上、言い回しがやたら哲学(ヘーゲル、フォイエルバッハ)的で余計ややこしく感じるのです。

この著作の種々の要素は後期のマルクスへと多く引き継がれているのでそれらに気をつければ比較的容易に読むことができますが、ある時にはヘーゲルを、またある時にはフォイエルバッハを言い換えただけのものなども多く見受けられるため、やはり読む際には注意が必要です。
幸いなことに岩波文庫版の訳注はフォイエルバッハらの著作から多く引用を行っているのでそのものを読まなくても大まかに理解できるようになっています。
経哲の「読み方」は色々あると思いますが、とりあえずはマルクスがどのようにして「資本論のマルクス」となったかを理解するための一助として読めばいいと思います。

なお、草稿がマルクス主義者においてどのような意義を持ったかに関しては、アルチュセールの『マルクスのために』に収録されている『フォイエルバハの「哲学的宣言」』と『若きマルクスについて』を読むとより理解が深まるでしょう。
フォイエルバッハ論も読んでおくと色々な発見があるかもしれません。

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投稿日: 3か月前 投稿者: 高原利生
訳者の笑い声が
聞こえてくるような気がします。「労働という基礎が確立されていない議論なんて『ただもの論』に過ぎないですよ。」
投稿日: 2009/12/23 投稿者: caritas77
マルクスのノートから
 初期マルクス研究のテキストとなった本書は、いろいろと問題があるけれども、「疎外」という概念は、現在も通じる考え方だと思う。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/15 投稿者: ハードラック
追い立てられるような毎日に疲れている貴方に。
数十年ぶりに再読。かつて大学の初期課程で読まされました。辛かった。
今時、フォイエルバッハの『キリスト教の本質』やヘーゲル右・左派などの... 続きを読む
投稿日: 2004/12/19 投稿者: 白頭
若い日々
マルクスの若い日々がここにある。彼の再評価が,なされだした。なぜか。先進国の経済停滞しだしたから。疎外論凄いね。ドイツ、イデオローギも新刊の文庫出る。読むぞ。
投稿日: 2002/10/5 投稿者: "落第生"
若きマルクスの活き活きとした問題意識
学生のころからの愛読書です。会社で中枢的な仕事をするようになった今でも時折読み返します。... 続きを読む
投稿日: 2002/3/22 投稿者: "ken-g3"
労働過程の卓抜した分析
かつて盛んだった初期マルクス研究や疎外論・主体性論の研究で本書は最も重要な文献の一つとされ、大変な熱意を持って研究されたのであるが、今の私たちにはその熱気を感じる... 続きを読む
投稿日: 2001/11/28 投稿者: ぴぴなっと
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