マルクス26歳時の論考(の下書き)です。
経済は国民経済学=スミス、ミル、リカードあたりを対象に、哲学は主にヘーゲルを
対象にして、青年マルクスの思考が展開されています。
約170年前に賃金で雇われている人(の労働)は商品であると喝破したり、無神論と
共産主義の結び付きを論じている部分に、後日の大作「資本論」の萌芽を見ることが
できます。
さて、経済面はまだ多少なりとも例えがあるので分かりますが、哲学部分はヘーゲルや
そこに連なるフォイエルバッハ等の考え方を注釈なしに論じている(草稿なので、知らない人
への説明をどうするか?なんてことは考えなかったのでしょう)ので、その辺の知識がない人
(私もです)にとっては、現代語に訳されているにもかかわらず、哲学独特の意味を知らない
ので、理解に苦しむことが多々ありました。
(特に頻出する「疎外」と「外的」に関しては訳者が解説でフォローしています)
前述したように後日に結びつく点はここそこで見てとれます。マルクスの思想を探る上では
一読の価値有りと考えます。