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経済学の考え方 (岩波新書)
 
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経済学の考え方 (岩波新書) [新書]

宇沢 弘文
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

経済学とはなにか、経済学の考え方とはどういうものか―日本を代表する経済学者が自らの研究体験を顧みながら、柔軟な精神と熱い心情をもって、平易明快に語る。アダム・スミス以来の経済学のさまざまな立場を現代に至るまで骨太いタッチで把え、今後の展望をも与える本書は、経済学のあるべき姿を考えるために格好の書物と言えよう。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宇沢 弘文
1928年鳥取県に生まれる。1951年東京大学理学部数学科卒業。現在、日本学士院会員、東京大学名誉教授。専攻は経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 265ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1989/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004300533
  • ISBN-13: 978-4004300533
  • 発売日: 1989/1/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 この本は、A・スミスに始まってから近代経済学までの流れとその与えた影響を示した本である。著者による理論的説明が施されているので、どの問題の何がいけなくて、何が良かったかということが分かりやすい。ただ、大学2年生程度の経済学を学んでいないと、読みこなすには難しいだろう。しかしながら、本書で世界観が広がった観がある。著者は碩学であるということを改めて思い知った。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
宇沢先生のことは以前何かの記事で読んで、たいへん信用に足る人物であるとの印象を
受けましたが、実際読んでみて、期待通りでした。
思想としての経済を体現されている方だという印象です。

本書は、経済学史的背景を踏まえて経済学のあり方を考えると共に、必ずしもより良い
方向に進んでいるとは思われない現在の経済状況と社会の動向をもう一度捉えなおして、
今後の経済学の方向を考える、著作の時点での先生の総まとめといった感じの本だと思
われます。

80年代後半の冷戦の末期、日本のバブル最盛の時期に書かれた本ですが、その内容は
近年の金融危機に繋がる資本主義的問題が鋭く指摘されており、今読んでも十分意味が
あるのではないでしょうか。

本書で取り上げられる主な経済学者は、アダム・スミス、リカード、マルクス、ワルラス、
ヴェブレン、ケインズ、ジョーン・ロビンソンといった面々であり、いずれも経済学で
は著名な人物ですが、これは宇沢先生の経済学への考えも反映しており、たいへん含蓄
ある人選ではないかと思われます。

中で、日本経済の社会的不均衡について若干の記述がありますが、それは目覚しい日本
経済のパフォーマンスに比べて国民の実質生活水準の低さを指摘するものであり、国民
生活の犠牲の上に経済大国日本が成立しているのではないか、それは新古典派的市場主
義による帰結ではないかという、まさに現在の新自由主義経済による行き過ぎた競争に
よる様々な弊害へと繋がる内容に、ぶれない先生の一貫した姿勢を感じます。

注目は、本書の末尾において期待の若手経済学者として挙げられたマカロフとスティ
グリッツであり、二人とも後にノーベル経済学賞を受賞することになります。
現在、スティグリッツの展開するグローバリズム批判とIMF批判は、まさに本書の流れ
に依拠したものと思われ、経済学の一つの確かな流れを適確に捉えている宇沢先生の
慧眼には恐れ入ります。

本書は、宇沢先生による現代経済学の指南書であり、経済学をどのように考えれば良いか
を考えるヒントがちりばめられていると思われます。経済理論についてはやはり難しい
ところがあり、やや偏った論証の印象もありますが、先生のスタンスは一貫しており、
心のある経済学の系譜がここにはあると思います。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 宇沢弘文氏による、経済学の学説史の趣があるが、1989年1月20日第一刷でお分かりのように、時代背景がソ連型社会主義崩壊前であり、レーガン米大統領の経済政策を意識した著述となっている。
 敢えて本書の特徴と要約を行うと、アダムスミスに始まり経済学が独立した領域を持つ科学として発達する中で、新古典派経済学の批判者としてのソースティン・ヴェブレンを位置づけ、ジョージ・アカロフとジョーゼフ・スティングリッツに連なる経済学の流れに対する著者のシンパシーが滲み出ている点にある。
 本書をより理解するために、『社会的共通資本』を読まれることをお勧めしたい。
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