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経済学のための最適化理論入門
 
 

経済学のための最適化理論入門 [単行本]

西村 清彦
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登録情報

  • 単行本: 181ページ
  • 出版社: 東京大学出版会 (1990/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4130420372
  • ISBN-13: 978-4130420372
  • 発売日: 1990/12
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
非常に整理された最適化理論を学ぶための入門書だが、テキスト自体のレベルは決して低くは無い。最適理論を学ぼうとする方は、ある程度の知的水準はあるとの前提を込めての入門書である。したがって、経済学を本当にこれから学ぼうとする方は、注意して欲しい。この本を読む前に静学分析(あるいは比較静学分析)など、いわゆる一般的な経済学の入門書を学ばれると、よりこの本の主旨が理解でき、その方が効率的だと思う。(特に、経済学の専門用語や経済学的な視点(アプローチ)は頭に入れておく必要がある。)

この本の良い点は、経済学上の問題点に対してどのように最適化理論を適用すべきかについて焦点を合っているところである。よくある数式の展開に追われて、当初の目的を見失うということはこの本には無い。こういったことについて著者は特に意識しているようで、数式のテクニカルな面に記号をつけ、初学者に対して注意を施している点は評価できる。

他方で、数値例や、練習問題などがあるとテキストとして、より向上するのではないだろうか。(これが評価が4の理由です。)読者が実際に手を動かすことで、いわゆる本を読んで解かったつもりになることが無くなると思う。だがその点は、Morton I. Kamien , Nancy Lou Schwartz (著)の 「Dynamic Optimization: The Calculus of Variations and Optimal Control in Economics and Management (Advanced Textbooks in Economics)」等で補完できるかもしれない。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
数理計画、ORのテキスト(例えば、福島雅夫『数理計画入門』など)の最適化と経済学の最適化とは内容が違い、ORのテキストを使って経済学の最適化を学習しようとしてもうまくいかないかもしれない。

本書は日本語の経済学での最適化(経済学最適化は大きく静学的最適化と動学的最適化に分かれ、前者はラグランジェ、クーン・タッカー定理、後者はハミルトニアン(The Maximum Principle)、動的計画法(Dynamic Programming)が主に講じられる)の解説書である。現在は日銀の審議委員である著者だが、経済学の考え方を上記に挙げた最適化理論で表現する方法をやや抽象的ではあるが解説している。そのため、初学者には難解で、挫折する可能性は大きいのではないかと考える。

しかし、本書出版当時に比べ既に経済学の最適化関連書籍は、西村和雄『ミクロ経済学』東洋経済新報社(岩波書店から出版されている同じ著者による『ミクロ経済学』にも簡潔ではあれ動学的最適化の議論がなされている)、Varian,Intermed Microの数学付録、(以上、ラグランジアンによる静学的最適化)、小野善康『金融第2版』・『貨幣経済の動学理論−ケインズの復権−』、Barro&Sara-i-Martin(邦訳あり)の数学付録(以上、ハミルトニアンによる動学的最適化)、Varian,Microeconomic theoryの数学付録(以上、DPこと動的計画法の初歩)、さらに、Dixit,Optimization in economic theory(邦訳あり)や西村・矢野『マクロ経済動学』、斎藤『新しいマクロ経済学新版』の2章付録、chiang(邦訳あり)など、経済学の静学・動学的最適化理論の使用法を学び取る資料は充実してきた。

さらに、英語が苦手でないなら、Maurice Obstfeld,Dynamic optimization in continuous-time economic modelsが同氏のカリフォルニア・バークレー校のHPからダウンロードできる。こちらも、動学的最適化法が簡潔にまとめられている。日本語では、北海道大学工藤教孝氏の「動学的最適化入門」も同氏のHPからダウンロードできる。

最適化手法は今日の経済学を知る上で必要不可欠である。経済学徒にとって避けて通れないが、初期の段階として(1)微分・差分方程式の基礎、(2)位相図の記述、(3)線形近似、固有根と特性方程式、(4)サドルパスなど、の考え方を知っていれば心強い。一部の上位校を除き、残念ながら最適化理論をまともに講じる大学はファイナンス等実務的教科理解のための要請から増えてきたかもしれないが、独習に苦労を強いられる罪なき経済学徒は多いことだろう。

西村清彦氏の書籍レヴューにおいて、同氏の文献以外にも論じたが、日本語で経済学の最適化手法を論じたのは、本書出版から20年以上経つ今日においてもなお本書のみしかなく、本書の耐用年数は高く、書棚に置く価値は間違いなく高いだろう。
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35 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By "hogg"
形式:単行本
 題名の通りなんですが、経済学に利用される静学、動学の最適化のロジックのエッセンスを分かりやすく説明した書です。経済学を学ばれている方で、中級以上の経済学を学ぼうという方には必須の知識になってくるので是非一度読まれることをお勧めします。短くてコンパクトにまとまった良書だと思います。
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