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経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書)
 
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経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書) [新書]

佐藤 百合
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

二億三〇〇〇万の人口と東西五一〇〇キロの国土、豊富な資源を武器に、アジア第三の大国になろうとする海洋国家の展望を見通す。

内容(「BOOK」データベースより)

リーマンショック後の二〇〇九年秋、欧米の格付け会社が、インドネシアの持続的成長能力と財政的安定を評価し、国債の格付けを引き上げた。以来、インドネシアの有望性は世界が注目するところとなる。二億四〇〇〇万近い人口と豊富な資源を背景とした潜在的な国力は、二〇〇四年、ユドヨノ政権になって以降の政治的安定によって、さらに強固な成長要因となっている。中国、インドに続く“アジアの大国”のこれからを展望する。

登録情報

  • 新書: 262ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/12/17)
  • ISBN-10: 4121021436
  • ISBN-13: 978-4121021434
  • 発売日: 2011/12/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By JayJay
経済・政治の混乱、暴動、テロ、地震・津波をはじめ1997年以降の相次ぐ混乱と停滞を乗り越えて、インドネシアは、中国、インドに続くアジア第三の新興経済大国として頭角を現しつつある。

本書で著者は、(1)2004年のユドヨノ大統領の誕生により確立した民主主義体制のもとでインドネシアの政治体制の安定が中期的に確保されたこと、(2)これから2030年にかけて生産年齢人口が総人口に占める割合(生産年齢人口比率)が上昇して経済成長が促進される効果(人口ボーナス)が最も大きくなる時期に差しかかること、の二つの条件を得た今、インドネシアはまたとない持続的成長のチャンスを迎えていることを明らかにする。

著者の本領が最も発揮されるのは、このようなマクロ的な構図の中で、実際に経済成長を支えるプレイヤーの姿を追う記述だろう。わけても経済危機前のスハルト時代に経済運営に影響力を及ぼした経済テクノクラート(ウィジョヨをはじめとする「バークレー・マフィア」)がワヒド政権下以降「冬の時代」を迎え、そしてユドヨノ政権下では「バークレー・マフィア」の孫世代の経済テクノクラート(スリ・ムルヤニ、ハティブ・バスリ)が存在価値を高めている状況などを多くの具体例で示す第5章は著者ならではの見立てで秀逸だ。

それにしても本書のどの部分からもうかがわれるのは著者のインドネシアに注ぐ慈しみある眼差しだ。本書を貫く著者の確かな視点と両々相俟って本書をとても魅力あるものにしている。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 会社の先輩から借りて読んだ。冒頭から引き込まれてしまい、一気に読了した。本書は色々な読み方が出来る本である。また実に「新書らしい新書」とも言える。以下三点の読み方が出来る。

 一点目。「アラブの春」が中東で勃発した現在に本書を読む価値は大きい。インドネシアはイスラム教国として世界最大である。従来、独裁者の元で開発が進められてきたという点ではインドネシアと中東諸国は似ている。しかるに、インドネシアの大きな違いは民主主義への転換において先行したという点にある。
現在中東では独裁者の退陣と、その後の混乱が見られている。その中で、インドネシアの成功事例は非常に彼らにとって参考になるはずだ。その意味では本書はイスラム若しくは中東に関与する方にとって大変示唆に富む一冊となるはずだ。

 二点目。僕は「新書らしい新書」と冒頭で言った。

 僕の考える「あるべき新書」とは、「その時代のその局面できらりと光る分析や洞察を持った本」である。一定の賞味期間の間は、実に美味しく消費出来る一方、賞味期限が過ぎると、その役割を果たすという意味だ。本書を貸してくれた先輩も、まさに今この瞬間に読むべしと言われたが、まさにその通りであった。また役割を果たした後でも、「その時代の証人」という形で長く残る新書もある。本書もそんな一冊になる予感がする。

 本書はスハルト以降のインドネシアを活写している。インドネシアに関して不勉強であった僕には大変勉強になった。特にスハルト以降に、どうやって多様性を抱え込みながらここまで来ることが出来たのかという点が実にすっきりと書かれている。現在のインドネシアを理解したい方には非常に参考になる一冊となるはずだ。

 三点目。インドネシアと他の東南アジア諸国との比較という面でも本書は読みごたえがある。例えばタイとインドネシアとの相似点と相違点等も本書で見えてくる。

仮に東南アジアで事業を展開しようと考えている人がいるとしたら、本書を通じて、どのような投資ポートフォリオを組むべきかという事を考えることが出来よう。
それは必ずしも「インドネシアこそが投資先としてベストだ」という話ではない。例えばインドネシアを核とするなら、タイ、ベトナム、おそらくこれからはミャンマーをどのような衛星国的に起用するのかという戦略である。若しくは、ベトナムを核としたい人が、市場としてインドネシアをどう位置付けるかという話も十分あり得る。

 本書は日本で売れて行くと聞く。インドネシアへの注目度が日本で上がって来ていることの証左であろう。多様性と寛容性に富んだインドネシアという国の在り方は日本として再度勉強するに値するということが僕の最後の読後感である。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hbspmd トップ1000レビュアー
先進国でもなく、BRICsのような新興国の代表選手でもないインドネシアであるが、近年多くの注目を浴びつつある。一つは、リーマン・ショックの影響を最小限に止め、堅実な経済成長を遂げ、投資適格の国の仲間入りをしたこと。アセアン議長国としてアジアでの存在感を増して来たこと。中間層の拡大によって市場の拡大が見られることなどがその理由であり、ユドヨノ政権の運営による処も大きい。

インドネシアは他の新興国に比べ、自動車・二輪・家電などで日系メーカーが強い国であり、日本にとっても重要な取引相手国であるにも拘らず、意外と知られていない面も多いのではないかと感じる中、本書はインドネシアの歴史的経緯を含めた政治・経済、世界の中での位置付けなどを概括的に解説してくれている。2014年の大統領選挙の行方による部分もあるが、BRICsがBRIICsになり、世界第4位の人口大国であるインドネシアが経済大国となる可能性は高いと納得させられる一冊である。
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インドネシアの現代経済史としては読み応えあり
縁あって昨年からインドネシア関連の仕事をしています。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: babo
経済テクノクラートへの愛情が深い・・・
日本では震災があり、タイでは洪水があり
中国ではひたひたと人件費が上がっている。
そういった環境の中で、まだまだ安く若い労働力と... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: アジアの息吹
インドネシアの新財閥への言及がよい
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