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経済古典は役に立つ (光文社新書)
 
 

経済古典は役に立つ (光文社新書) [新書]

竹中平蔵
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『国富論』も『資本論』も、そういうことだったのか! スミス、ケインズらの今日的意味を考え、
彼らから問題解決力を学ぶ。政策を知る著者ならではの、超実践的ブックガイド

内容(「BOOK」データベースより)

世界経済が混迷するいま、経済システムや政策の意義を深く理解する必要性が高まっている。スミス、ケインズ、シュムペーターなどの経済理論を取り上げ、狭義の学問としてではなく、経済の本質を見る目と、困難な問題を解決する基本力を高めることに焦点をあて、「経済古典」の今日的意義を考える。小泉内閣で構造改革を手がけた著者が、現代の経済や政策のあり方に結びつけて分かり易く「経済古典」を解説する。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/11/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334035922
  • ISBN-13: 978-4334035921
  • 発売日: 2010/11/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ebith
わかりやすく経済学の歴史をご教授してくれます。
紹介されている著作はどれも有名かつ有益なものばかり。

一読すると、経済学を深く勉強してみたくなるかもしれません。
この分野の入門書としては、おそらくNo.1では?
(もちろん、本書のあとはハイルブローナーの一冊を。)

各章の要約です(主観)。

■第一章:アダム・スミスが見た「見えざる手」  
アダム・スミスは、「国富論」 の中で、重商主義で貿易黒字を出すことが富の源泉であるとする考えを否定し、それは労働力にあると述べ、その上で、個々人が望むように消費活動を続けることで社会は繁栄していくものと述べている。また、繁栄の前提として、人間は利己心の塊ではなく、利他の心(道徳心)もち合わせていると考えていた点、覚えておきたい。

■第二章:マルサス、リカード、マルクスの悲観的世界観  
「国富論」に対し、三つの有名な論がある。一つ目が、人口の増加が指数関数的に・半永久的に増えることができる一方、地球上の土地は有限であるため、商品需要の逼迫が発生するとするマルサスの「人口論」。二つ目が、生活の改善により、人口は増えるが、資本家は競争の激化(競合の増加)により利益を伸ばすことが難しく、労働賃金を下げざるを得ない。結果、儲かるのは「地主」だけだとするリカードの「経済学および課税の原理」。三つ目が、資本主義の発展は、産業予備軍(職に就けないもの)を生み出し、彼らの生活が限界に達した時、資本主義は最終段階に至ると考えたマルクスの「資本論」である。

■第三章:ケインズが説いた「異論」  
ケインズは「一般理論」を著し、不況の時は、金利を下げて企業が資本を借り入れしやすい環境をつくり、また、政府が積極的に市場に介入して経済を活性化させ、雇用を増やす必要性を示唆した。また、エリート主義の考えに基づき、国の経済は「大きな政府」が先導すべきであるとも考えた。

■第四章:シュムペーターの「創造的破壊」  
シュムペーターは「経済発展の理論」を著し、経済は外からの変化を受けて変化していくものではなく、内から動態的に変化していくものと考えた。古いものを破壊し、新しいものを創造するという「創造的破壊」の言葉は有名。また、創造は消費者のニーズからではなく、生産者側が消費者に新規なものを提供することでおこると考えた。

■第五章:ハイエク、フリードマンが考えた「自由な経済」 
ハイエクは、この世に全能な人など存在しえず、失敗は必ず避けられないものであると考え、ケインズの「エリートが集う政府に大きな権限を与える」考えに異論を示した。また、フリードマンは市場の自由主義を認めつつ、低所得者層を自由放任してしまわないよう配慮した政策をとるべきだと主張した。教育バウチャー(金券)の提唱者としても有名である。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「彼らは、目の前にある現実の問題に勇気を持って立ち向かい、信念を持って自らの理論を展開し、社会に対する新しい提言をしたために批判を浴びたのである」。

近年出版されている新書には、往々にしてタイトルの過激さと内容の濃さが反比例の関係にあるケースが見られる。この本は、タイトルは地味だが中身はとても充実している。

取り上げられているのは、主に、アダム・スミス、マルサス、リカード、マルクス、ケインズ、シュムペーター、ハイエク、ミルトン・フリードマンである。経済学の発展に寄与したこれらの人たちの業績と理論を、それぞれが生きた時代背景や生い立ちなどを交えて要点をわかりやすく解説している。また、それが日本の発展と現在抱える問題に照らし合わせてどのように適用できるのかという点についても適時説明している。

どの章も面白かった。ただ、あえてひとつだけ挙げるとするなら、個人的にはシェムペーターの理論を解説している章を挙げたい。「もしドラ」にまで言及しながら、イノベーションや創造的破壊や銀行の役割といった資本主義に対するマクロ的な視点について、コンパクト且つ的確にまとめている。大変優れた内容である。

ただ、アダム・スミスの章における、17世紀におきた技術革新を規制によって押さえ込もうとした政策を、日本の労働派遣法改正と同列のように扱って「製造業で派遣社員として働きたいという人の労働の自由を認めない」と批判している点はどうだろうか。まず、労働者派遣法の改正は技術革新に対する規制ではないから、技術的なイノベーションに対する規制と同列にすることには無理がある。また、派遣労働者の多くはわざわざ好き好んで「派遣」の方を選択していたわけではないのに、「労働の自由を認めない」とするのはその事実を直視しようとしない詭弁に過ぎない。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アダムスミスやケインズやシュムペーターを経済思想として学ぶのではなく、
彼らが当時の政治、経済、社会情勢から生じる現実的な問題をいかに解決しようとしていたか。
本書は経済思想を紹介した類書とは違った角度から焦点を当てている。

アダム・スミスの時代は社会の秩序が乱れていた。
ケインズの時代は失業率の高さが問題だった。
その問題に対する解決策を社会科学的に思考するのが経済学者の仕事だった。
竹中先生は非常に有意義な試みをしてくれたと思う。
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最近のカスタマーレビュー
非常に分かりやすかったです。
経済思想や経済学の成り立ちに興味があり、そこで購入したのが本書。... 続きを読む
投稿日: 9日前 投稿者: SHINJIZX
罪人
彼の理論がいか優れていても
それが、人々を幸せにするもので
なければ何の意味もない。
日本をデフレのどん底に落とした... 続きを読む
投稿日: 25日前 投稿者: 一般人
現在の経済の仕組みを理解するために
著書では今世の中の新聞や本で扱われている大まかな
経済思想の概要がつかめます、
中ではアダムスミス、マルサス、リカード、マルクス... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: eourouge
この本は役に立つ
過去の経済巨匠達がどんな環境で、あのような素晴らしい経済理論を考えたいたのか、という視点から執筆されており、また各巨匠達の理論を分かりやすく説明、適切に原文を引用... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: animal spirit
とりあえず、経済古典を知るには非常に良書
経済学者やエコノミストの論評を読むとよく「かの経済学者XXXXも言ったように・・・」というようなコメントに出くわして、なんとなく煙に巻かれたような気になることがあ... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: Nakane
自由主義礼賛
経済初心者でマルクスの超入門書くらいしか読んだ事なかったがとても勉強になった。想像以上に、100年前の考えが今の政策に強く影響していた。というかそのままだ。続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: nmocha
自分の愚かさに気がつく
「小泉竹中は新自由主義者だから、もう古い。ダメだ」... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 良介
古典よりも竹中平蔵に興味を抱いている人向けか
竹中平蔵自身が、フリードマンが正義だと思ってる人というレッテルを貼られて苦しんだのがわかる。そのことが本書の内容の講義をする動機の一つとなったのだろう。続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: のの
こんな経済学の授業を受けたかったと思う。読みやすく、現代へのつながりがよくわかる。
アダム・スミス、マルサス、リカード、ケインズ、シュムペーター、
ハイエク、フリードマン、ブキャナンといった経済学者を取り上げ、... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: あらフォーティー
もっと勉強したくなる
2010年4月から7月にかけて慶応義塾大学丸の内キャンパスにおける
5回の講義(問題解決のための経済古典)内容をもとにしたという本書。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: airpro
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