【いま世界各国の国債が、格下げの動きの中にある!】
【アメリカ】
2011年8月5日、
ついに米国債も、最上位AAAから格下げされた。
政府債務の法定上限引き上げが難航し、
デフォルトが懸念される騒ぎになった。
【ギリシャ】
2009年10月、
財政赤字の隠蔽が発覚して以来、
ギリシャの国債格付けは、次々と引き下げられた。
2011年に入ると、事実上の評価は「債務不履行」になった。
【日本】
2011年1月27日、
日本国債の格付けは、先進国最低の水準へと引き下げられた。
財政赤字が膨らみ続ける中、
さらなる格下げの可能性も高まる。
◆世界経済を動かす〈格付け〉とは、一体どんなものなのか?
◆格付けを決めている〈格付け会社〉は、どんな仕組みで動いているのだろうか?
◆世界の政治・経済の基軸国だった米国も、
いよいよそのリーダーシップを明け渡すことになるのか?
---
そこで本書は、
◆経済と強く結びついている「格付け」とは、どのようなものなのか?
◆ギリシャ、日本、米国などの国債と格付けはどう関わっているのか?
◆経済危機と格付けは、どのようにつながっているのか?
といった疑問に焦点を当てて解説している。
格付けに直接携わっていないビジネスマンや学生のみなさんにも
理解していただけるよう、できるだけ平易に、
また現実の問題に即しながら書くよう配慮してある。
■■■■■著者紹介■■■■■
黒沢 義孝(くろさわ・よしたか)
日本大学経済学部教授、早稲田大学大学院商学研究科非常勤講師
(専攻は国際金融、企業金融、信用格付け)。
1943年、東京都生まれ。北海道大学経済学部卒(北大・経済部博士)、
日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行。
同行設備投資研究所主任研究員、米国ブルッキングス研究所客員研究員、
日本格付研究所主席審査役、米国ハーバード大学客員研究員・客員教授、
アジア経済研究所開発スクール客員教授、英国ケンブリッジ大学客員研究員、
ドイツ・ヨハネスグーテンベルク大学招聘教授などを歴任し、現職に至る。
また、民主的な格付け利用の促進を目的とした
NPOフェア・レーティングの代表を務める。
主な著書に、『債券格付けの実際』(東洋経済新報社)、
『格付け講義』(文眞堂)、『格付けの経済学』(PHP新書)
などがある。
■■■■■本書の構成■■■■■
◆第1章 経済を動かす「格付け」とは何か?
「株式」ではなく「債券」が格付けされる
「借金が返ってこないリスク」を記号化している
BBB以上なら「投資適格」、BB以下なら「投機的」
世界には112の格付け会社が存在する!
「情報の非対称性」を解消するインフラへと変貌した
◆第2章 「日本国債」の格付けはどうなっているか?
「日本国債格下げ」は暴落の予兆か?
デフォルトの可能性が「1000件に5件」へ上昇
それでも、日本国債は売れる
まだまだ格下げは続く見通し
日本の格付け会社は、一貫してAAAをつけている
◆第3章 「米国・ヨーロッパ」の国債格付けはどうなっているか?
米国財政に強い危惧を抱いていたS&P
しびれを切らしたムーディーズも米国に警告
米国債がデフォルトになり、米ドルは大暴落する!?
財政赤字隠しが発覚し、ギリシャ国債格下げが相次いだ
なぜECBはすぐ支援に動かなかったのか?
◆第4章 ソブリン格付けの「これまで」と「これから」は?
ソブリン・デフォルトは決して珍しいことではない
世界のソブリン格付けをランキングにしてみる
ソブリン格付けが「投機的」な国を取り出してみる
ソブリン格付けを決める4つの定量要因
ソブリン格付けを決める定性要因
◆第5章 「格付け会社」は何をしているのか?
格付けのそもそもの起源は、1841年にさかのぼる
1929年の大恐慌以来、格付けの信頼が高まった
経済危機を経て、公共性が求められるように
「リスクのない債券」を基準に金利が決まる
「依頼格付け」と「勝手格付け」の2種類がある
なぜ企業は数百万円の「格付け料」を支払うのか?
◆第6章 格付けと「経済危機」の関係とは?
サブプライム問題は格付けの問題だった
AAA証券の40%近くが、わずか2年でデフォルトに
大量格下げから世界経済の危機が始まった
サブプライムローン関連証券の格下げ以降、政府債務が急増
格下げも相次いだが、希望も見えつつある
◆第7章 格付けはどんなときに「食い違う」のか?
このとき、格付けは危機に瀕した
日米間には格付け格差がある
東京電力 -- 3・11後の日米格付け格差は9ノッチ
どんな企業の社債格付けが日米で割れているか?
新BISルール以降、日米間の格差は縮小している
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