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経済の世界勢力図 (文春文庫)
 
 

経済の世界勢力図 (文春文庫) [文庫]

榊原 英資
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

繁栄の中心はいまやアメリカからアジアに移りつつある。今後50年で驚異的な成長を遂げる中国・インドを筆頭にして、アジアに勃興する一大経済圏。中国の通貨「元」を中心にやがてアジア共通通貨「アシアナ」が誕生する!日本をとりまく世界経済の激変しつつあるさまを、「ミスター円」がやさしく解き明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

榊原 英資
1941年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。同大大学院修士課程修了。大蔵省に入省後、ミシガン大学で経済学博士号を取得。97~99年財務官を務め、「ミスター円」の異名をとる。慶應義塾大学教授を経て、早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 244ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/05)
  • ISBN-10: 4167717301
  • ISBN-13: 978-4167717308
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By なか
形式:文庫
「歴史(時間)」と「地域(空間)」の見方から各国の経済を

俯瞰し、現在の状況から、以前から主張されている「アジア

共通通貨」の必要性まで解き明かされています。

ビジネススクールでの榊原英資氏の講義を切り出したような

本書では、中国・インド・アメリカ・日本など世界の経済の

「今」を紹介しています。

といっても、実は2005年5月に単行本が出ています。それを

感じさせない内容で先見性があるといえます。これは、

「歴史(時間)」から経済を見ているからかもしれません。

中国に比べてインドが良い面を押しているところがあります。

確かに、法治国家として優れている点はご指摘の通りです。

しかし最近は、民主主義として避けられないのかもしれませんが

民衆迎合の政治もインドで見受けられます。

他の書籍や記事と合わせて読むと、世界の経済の「今」をより

深く理解することができるようになるでしょう。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By blackstar トップ1000レビュアー
形式:単行本
「ミスター円」こと榊原教授が、今日の世界経済情勢をわかりやすく説いた本。大学の教養課程の学生、あるいは経済にうとい大人に適している。アメリカの影響が深い(あるいはまだ半ば被占領国の)日本に住む我々には意識しづらいが、アングロサクソンが強者であった時代は世界史の中ではわずかなページにすぎない。そして経済の極もまたロンドン→ニューヨーク→アジアへと移動しつつあるというのが著者の持論である。9/11以後のアメリカに対する反発とそのヘジュモニーの低下、資本主義を大幅に取り入れて世界最大の中産階級=消費社会に転換しつつある中国、ITを国家産業と位置づけ躍進するインド。またASEAN+3の域内貿易の増加によってアジアに一大経済圏が構築されつつあるという潮流が、統計を駆使して明快に論じられている。そして著者が財務省時代から提唱する「アジア共通通貨」を取り入れ、EUを超える経済連邦を作ることで域内の安定を図るというテーマに帰結する。

ただ、論理は明快だが宮沢喜一元首相もそうだったようにアメリカ留学を経て対米交渉を得意とした大蔵省エリートには常にアメリカに対抗する日本の地位という意識がDNAとしてあるのかも知れないと想像する。「アジア共通通貨」という発想はアジアの他国から見ればネオ大東亜共栄圏ととられる恐れもある。また経済的には急速に資本主義化している中国は政治的には19世紀の国家(井沢元彦氏)であり、日本や他のアジア諸国との融合は難しいのではないだろうか。EUにはキリスト教圏という文化的共通項があった。

ともあれ今日のアジア経済情勢をざっと理解するには最適な一冊であることは間違いない。そういう意味でも教科書的ではあるが、同じ著者の「アジアは近代資本主義を超える」より数等まとまっている。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シュー VINE™ メンバー
形式:文庫
大きな視点から世界経済を俯瞰して、これらからの日本のあり方、個人のあり方を論じてある価値ある一冊です。本書を読むのと読まないのとでは、長期的には差がつくと思います。国家財政の中枢にいたテクノクラートですから頭は抜群に良いけど、人間性はどうなのか、テレビなどで少し見ただけではどうにも好きになれないタイプだと思っていましたが、失礼いたしました。志の高さ、常識感覚、この国を思うこと等が文章から伝わってきます。この人は国士です。
平易に書かれてあり、新聞記事を読める読者であれば、問題なくこの難しそうなタイトルの本書を読みこなすことができます。分かりやすく伝えようと配慮して書かれているのでしょう。

さて、内容ですが、日本はこれから難局を迎えるようです。多くの日本人がなんとなく感じている通りです。将来が不安で、出生率も低いままです。このような書物を読んで確実に力をつけ、将来に備えなければならないと痛感しました。以下、心に残ったことを記します。

・大きな流れはアメリカの地位低下(財政赤字・貿易赤字とアメリカンイデオロギーの暴走)
・ドル基軸通貨の重要度低下
・2050年GDP予測、1.中国、2.米国、3.インド、4.日本、5.ブラジル、6.ロシア、7.英国
・インドは数学、哲学のある国、若い労働者が多く、質も良い。法律を重んじる
・ブレトンウッズ体制(戦後、金為替本位制度によりドルが世界の通貨基軸となる)
・ベトナム戦争と貿易赤字によりニクソンショック→借金額を減価、円は360円から250円に上昇
・プラザ合意、G5協調介入によりドル安、円は250円から120円に
・かつてケインズはバンコールという国際通貨創設を提案した
・アジア通貨危機、通貨が弱いとヘッジファンドに狙い撃ちにされる
・国民の金融資産1400兆円が財政赤字を支えている。(そろそろ支えきれなくなる)
・国債と円の暴落は同時に起こると考えられる
・アルゼンチンは50倍のハイパーインフレ、日本は景気悪化と物価上昇のスタグフレーションか

一読して、いかに覇権国家アメリカが独自のルール変更を行って、なんとか持ちこたえてきたのか、そのたびにお付き合いしてきた国、特に我が国などは迷惑をこうむってきたのかが、良く分かりました。何十年か将来では、中国が好き勝手にやりだすのかもしれません。2010年から2020年の間に我が国を襲う経済危機に備えて、ユーロと元と一定のドル資産を持ちたいと思います。また、このような警鐘を早くから鳴らしている著者に感謝します。他の著作も読みたいと思います。
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