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というのは、ひとつには遺著であって未完であること。もう一つには(というよりもこちらが主な理由だが)、訳文があまりにも拙劣で、内容の理解よりも訳文の解読に精力を奪われてしまうから。訳者たちはポランニーの悪文のせいにしているが、同じ文庫から先に出ている『経済の文明史』と比べればそれがただの「言い訳」にすぎないことは明らか。「てにをは」が明らかにおかしかったり、どう考えても意味が通じない文章が頻出し、訳者たちの日本語力を疑わせる。しかもこれが改訳版だというのだからあきれる。
ということで、星は三つ。減点はもちろん訳文によるもの。
未完ゆえの問題(たとえば註が不十分)もあるが、それなりに面白く読めるだろう。ただし、原書ならば、だ。
あまりにも訳がひどすぎる。訳者たちの言い訳は当たらない。ポランニーの文章は、「訳しにくい」という点では悪文かもしれないが、英語を辞書を引きながらなら読めるという人にとっては決して悪文ではない。関係節が長かったり、二重三重に説が入り組んだ文はあるが、読みにくい文章ではないと思う。
確かにこの手の文章は訳しにくいのだが、それを勘案してもこの訳はひどい。この一言に尽きる。これにだすなら、原書の”Dahomey and the Slave Trade”もしくは『経済の文明史』を購入したほうがずっといい。少なくとも初めてポランニーを読む人、ざっとでいいから読んでみたい人にはオススメできない。
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