著者である経済学者の飯田泰之氏とバイヤーの坂口孝則氏お二人のそれぞれの単著のファンとして、「絶対に面白いものが出来上がる」と発売前から楽しみにしていた一冊。その予想通り大変面白かった。
日本経済の問題点、起業し利益を得るためにおさえておかなければならないセオリー、電子マネーの普及などの現状を踏まえた貨幣論、今後の日本社会でサヴァイヴするための人生論、これらについてそれぞれが「経済/商売」あるいは「マクロ/ミクロ」の立場から互いに問題を提起しあい回答しあった結果、刺激的な議論が本書の中で展開されている。
「アッパー系とダウナー系、スーパーリッチと貧困、ミクロとマクロ。三つの両極端に陥らない、バランスのとれた商売・経済論が必要である―それが筆者2人の共通した願いです。」という飯田泰之氏の意図は十分に達成されていると思う。
蛇足として一応対談という形になっているが、それぞれの発言が長文であるため対談というよりも往復書簡の体裁に近いものとなっている。