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著者:山田真哉さんからのメッセージ
「 『経営者・平清盛の失敗』を読むかもしれないあなたへ 」
こんにちは。
このたび『経営者・平清盛の失敗』を書いた、山田真哉です。
■【さおだけ屋がなぜ歴史本を書いたのか?】
そもそも私がこの本を書いたきっかけは、某国民的ドラマのプロデューサーから
「平清盛を主役にしたドラマをつくるので、清盛に関する経済面の知識を教えて欲しい」
という依頼を受けたことでした。
たしかに私は、「平清盛が大好きだ!」と前から公言していたのですが、
歴史業界から足を洗ってはや10数年。
あたふたしながら無数の書籍・論文に当たり、一定の知識と史学科的な勘を取り戻していきました。
そして、この知識と労力をどこか別のところで活かせないだろうか......
と思っていたちょうどそのとき、
講談社の編集者が、出版の依頼に来たのです。
↓
■【とつぜん芽生えた『悪の心』】
その依頼の内容は、
「『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』みたいなものを書いてほしい」
というもの。
ぶっちゃけ、私のところに来るのは99%こんな依頼ばかりです。
ネタがあればとっくの昔に続編を書いています。
そういうわけで、今回も即座に丁重にお断りしようかと思っていたその時、
私の中に『悪の心』が芽生えました。
(----なんとか清盛の本を出す方向にすり替えられないかな)
と、ふと思ってしまったのです。
それから、私は必死に力説しました。
「歴史を使ってなら、『さおだけ屋〜』みたいな話が書けます!」
↓
■【平家滅亡のナンセンスな一般論】
『さおだけ屋〜』の構成は、一つの謎を提示して、
それを解いていく過程でお勉強になる話を入れていく、というものでした。
今回も"清盛にまつわる謎"を提示して、それを解いていく過程で
経済の勉強になる話を入れる......という構成で作れないか、と考えたのです。
そして、"清盛にまつわる謎"として選んだのが
一、「『平家は貿易で巨万の富を得た』というが、日宋貿易は本当に儲かるのか?」
一、「政府が反対したのに、なぜ外国貨幣の『宋銭』が普及したのか?」
一、「莫大な財力をもっていた平家がなぜあっさり滅亡したのか?」
の3つです。
特に、「平家滅亡の謎」は気になる人も多いかな、と思いました。
一般的に言われている
「平家が武士の心を忘れて、"貴族化"したからだ」
という滅亡理由は、どうみても論理的ではないからです。
↓
■【なんとも運がいい本】
さて、謎を設定してからも、この本を書くうちにいろんなことが起きました。
謎の"答え"が当初予定していたものから変わってしまったり(当初の答えより面白くなりました)、
話が先に進まず「もうダメだ!」と思ってネット世界に逃避したら、
歴史系のニュースを偶然目にして、そこからネタを見つけることができたり......。
とにかく、こうして一冊の本として完成したこと自体が不思議です。
本当に、運がいい本です。
「誰に読んでほしい」とか、偉そうなことは言いません。
「読むと元気になる」という効果もそんなにありません。ただ、
「"歴史経済ミステリー"というスタイルは、アリかナシか??」
ということを、できれば、
今この記事を読んでいるあなたにジャッジしていただけたら、と思うのです。 (山田真哉)
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