松下幸之助は、五月に一挙に六冊文庫化された「心得帖シリーズ」の二冊目に当たる本書の中で、経営者とは「たとえ小さな商店であれ、あるいは大きな会社であれ、店主ともなり、最高幹部ともなれば、他人は遊んでいても、自分は遊べない」ものだといい、「何人、何十人、あるいは何百人、何千人もの上に立って、その人たちの運命をいわば双肩に担うということ」に「生きがいといいますか、面白みといいますか、あるいは救いというものがある」といっている。
金融機関や隆盛を誇った企業の破綻が珍しいことでなくなった現在、経営の最高責任者の使命感、経営観の持ち方によっては破綻を回避できた例もあったに違いない。幾多の困難を乗り越えてきた松下の経営観に、この厳しい環境を克服するヒントを見出すことができるのではないだろうか。
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著者の「実践経営哲学」が木の幹にあたるとすれば、本書は枝のようなもので、より実際の行動や言動といった
ものに即したものが書かれています。
読んでいて「ああ、この人は本当に商売人だな」と思うようなところも多くありますが、基本的にどの業界にたず
さわっている方にも共通して通じる部分が多くあると思います。
昨今の小手先が羅列されている「経営ノウハウ本」に比べるなら、まずはこの本を読んでみる事をお勧めします。
なお、私の感想ですが本書を読む前に「実践経営哲学」を読まれた方が、より経営に対する著者の考えが分かりや
すくなると思います。
通勤通学にもってこいの1冊です。
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