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5つ星のうち 5.0
経営者と経営学者をつなぐ良書,
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レビュー対象商品: 経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) (文庫)
この本は、非常に面白い。あらゆるビジネスマンにお薦めである。ビジネス書というと、主に2つのタイプがあるであろう。1つは、経営者がみずからの経営について振りかえった本。これは、現場感は高いし、経営者の価値観や人間力にふれることができる点は面白いが、他社に応用するためには、具体的な内容を読者自ら抽象化して理解する力が必要となってくる。 もう1つのタイプは、経営学者やコンサルタントが書いた本。これは、ロジカルに構造化されているため、会社への適用はしやすいが、一方で、現場感がなく、ともすれば、机上の空論的になってしまう。 この本は、その間を埋める本である。すなわち、ベンチャー企業の育成プロセスを小説化しているため、具体的であるし、そのうえで、コラムなどによって抽象化された経営論が紹介されている。コンサルティングファームBCGで活躍し、ベンチャーキャピタルなどを経て、今は、ミスミの社長を務める三枝氏ならではであろう。 瀕死の会社に、若手経営者が乗りこんで、試行錯誤しつつ、成長企業によみがえさせるというストーリーは、ストーリー自体として、下手な経営小説よりはずっと面白いし、また、まさに、もっとも難しい経営判断が随所に出てくるものであり、読者それぞれに、必ずや役立つ読み方ができると思う。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
むずむずしてきます,
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レビュー対象商品: 経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) (文庫)
経営というのは純粋に面白い仕事なのだということを教えてくれます。今まで、経営者になることに興味をもったことはありませんが、三枝さんの本を読んでいると、たとえば、「プロ野球選手になって大リーグに・・」とか「科学者になってノーベル賞を・・」といった小さい頃の思いに似たわくわく感が知らず識らずに湧き出てきます。金銭的に成功したいから、偉いから、かっこいいから・・ではなく、経営自体の面白さを感じさせてくれる機会は貴重です。その上でそれに必要な能力や武器の話がでてくるのですから説得力があるのですね。本書で特に目立つテーマは「時間軸」と「人」でした。いろいろな戦略やアクションを「いつ」「誰に」とっていくのか、をリアルなストーリーとして追体験できます。このあたりの基本能力は、誰でも、日々の経験の中からでも吸収し育てるチャンスがあるはずですが、それには役立てようという意欲がいります。本書で意欲をたかめませんか。 巻末で、ミスミ社長としてチャレンジされることになった三枝さん自身の生の意気込みが語られているのも素敵なおまけでした。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
勇気が出る,
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レビュー対象商品: 経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) (文庫)
一気に読める経営書。とにかくストーリーが面白い。思わず感情移入してしまうキャラクターに、微妙な心理描写、ただの経営のプロではない筆者の非凡な才能を感じずにいられない作品。経営書としての充実度もさることながら、一介のサラリーマンである私に非常に勇気を与えてくれる内容であった。他の同僚とは違うリスクある選択を果敢に行い見事に成功をおさめる主人公の伊達陽介には、組織の「一部」でしかない私の会社人生に一石を投じた。 かといって経営者の道を選択した主人公が簡単に成功を手に入れるわけでもなく、さまざまな場面で悩み葛藤しながらもロジカルな解決策を考え出すのであるが、ロジカルであるだけではうまくまわらない組織の難しさも提示しており、経営の奥深さを考えされられる。 この本は筆者のいう「経営の疑似体験」の一つとなる。一人でも多くの人に読んでもらいたい作品です。
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