前半ではリコーの浜田広氏、花王の丸田芳郎氏、田辺製薬の平林忠雄氏を取り上げ、経営者が10年を超える任期を務めることの重要性を指摘する。1983年、49歳でリコー社長に就任し、以来13年間務めた浜田氏は、長期的視野で複写機のデジタル化、ソフトウエア技術など研究開発への投資などに取り組んだ。低落傾向にあったリコーの利益率を91年度以降、10年以上反転上昇させる立役者となった。
後半では、キヤノンとゼネラル・エレクトリック(GE)を例に、揺るぎない優良企業を築き上げるには、長任期の社長が少なくとも3代にわたって続くことが必要と説明する。収益力の高いグローバル企業に成長したキヤノンは現在の御手洗冨士夫社長の前に御手洗毅氏、賀来龍三郎氏が長期間、経営の舵取りをしていた。御手洗社長を迎え、キヤノンのポテンシャルは開花したが、そこに至る前からポテンシャルは醸成されていたと解説する。
名経営者としての能力を持っていても、短任期という構造に縛られていては十分な成果を実現できない。経営は四半世紀、できれば半世紀という尺度で見るべきと結論づけている。
(日経ビジネス 2006/01/09 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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