「構想力」とは単なる発想やアイデアとは異なり、未知の領域であっても、実現されることを前提としなければならない。日本人は応用力に長けているが構想力に欠けると思われがちだが、それは誤りだと指摘。構想力を磨き、発揮できる仕組みそのものが社会や企業にないことが原因だと言う。リーダーには自らが最初の構想者となって環境を変えるよう訴える。そのために身につけるべきものとして「哲学」と「リアリティ(現場の視点)」を挙げる。さらに、これからのリーダーには、情報や材料を凝縮し具体的な価値に変える「編集力」が必要だと強調する。ナレッジマネジメント型組織を目指す際に生じやすい誤解を指摘し、本質を説きながら、リーダーの構想を部下に伝えるためのモデルを提示する。
(日経ビジネス 2004/03/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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構想力という一見捉えどころのないものを、
編集力との違いから浮き彫りにしたり、
「原点へ還ること」や「自分の哲学を持つこと」が
構想力を生み出す源だと論じるなど、
読みすすめれるにつれて、
いままで漠然としていた「構想力」の輪郭が
だんだん明確になってくる。
また、重要な箇所は図表にしてまとめているので、
整理になって非常にわかりやすい。
たしかに本書はハウツー本ではないかもしれないが、
経営について考える人なら、
誰もが読んでおいた方がよい一冊ではないだろうか。
近頃読んだ「経営の思想」を扱った本の中では、
格段に面白かった。
内容は、特に目新しい観点や切り口から論じられた部分が少ないもの
の、「構想力」を語る上で本当に必要なことを無駄なく秩序立てて
論じており、大変読みやすい。
著者は、構想力を発揮するための前行程として「編集力」の重要性に
ついて語っているが、本書はまさにそれを実践していると言えよう。
最近、単に「普通と違う」考え方を適当に膨らませただけの「浅薄な」
ビジネス書が多い中、本書は「本当に読者の為になる本を書きたい」
と願う著者の気持ちが伝わってくるような良書である。
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