タイトル曲は『相棒』ものとしては初めて、その作品のために制作された主題歌(初期の『土曜ワイド劇場』時代にはZARDによるエンディング・テーマが流れたが、これは『土ワイ』共通のものだった)。ファンの間では人気キャラだが「え、あの人が主人公で映画?」という驚きが消え去ることはおそらくないだろう、鑑識の米沢(演:六角精児)をメインに据えて、2008年公開され大ヒットした『相棒―劇場版―』の劇中と同じ時期に起こったもうひとつの事件を描く、というもの。右京と薫をはじめ、おなじみのメンバーも勢揃いして脇を固めている。試写の評判も上々のようで、静かな期待が高まっているところではある。このマキシも、米沢をあしらったくるみタスキ、(エレカシファンにもちょっとうれしい?)シールなど、さまざまな趣向を凝らして『相棒』ファンの取り込みを図ったものとなっているが、もしそういった要素抜きだったとしても、この「絆」は大きな成果をあげていたことだろう。
揺れ動きつつも、やがて“静かな決意”へと至る男の心情が歌詞だけでなくメロディーやサウンドを通してじっくりと描き込まれ、歌い込まれており、聴いているうちに心の奥からの静かな涙が、溢れ出してくる。
何年かに一度、出逢えるかどうかというクラスの、堂々とした名曲である。
カップリングの「to you」は、爽快なウェストコーストの風を感じる異色作。そして「桜の花、舞い上がる道を(-花びら- Piano ver.)」は、ピアノとストリングスをバックに、オリジナルと比べると、かなりおとなしい仕上がりだ(単独で聴いた印象)。
なお、『絆』のマキシは2タイプ発売され、うち「桜の花」は同時再生が楽しめるという異なるバージョンを収録しているが、ダウンロード販売は「-幹- Orchestra ver.」のみのため、同時再生を試したい方はこちらのマキシをご購入下さい。