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絆―山田浅右衛門斬日譚 (幻冬舎文庫)
 
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絆―山田浅右衛門斬日譚 (幻冬舎文庫) [文庫]

鳥羽 亮
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

土壇場に引き出された罪人を一刀のもとに斬首する処刑人・山田浅右衛門。その剣術の奥義は、密かに今生への未練を聞き、それを叶えてやる慈愛にあった。はたして、罪人が浅右衛門に託した思いとは何だったのか。処刑人として生きる者の苦悩と、斬られる者の哀切極まりない半生を通して、「人生の意味」を描ききる、感動の連作時代小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

鳥羽 亮
1946年生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年「剣の道殺人事件」で第三六回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 349ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/06)
  • ISBN-10: 4344413180
  • ISBN-13: 978-4344413184
  • 発売日: 2009/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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山田浅右衛門吉利が主役の連作短編集。

吉利は、山田浅右衛門の七世。徳川家御佩刀御試御用役を家職として、刀槍の試し斬りを死体を使っておこなう据物師。時代背景は、安政の大獄頃だ。

短編それぞれが、死に値する罪を犯した人々を中心に、物語がつづられていく。情夫に逢いたいがため旦那に毒を盛った女。同情心があだとなり捕縛された夜盗。惚れた女に暴力を振るう夫を刺殺した男。息子のために労咳薬を盗もうとした女。吉利の門弟を斬殺した辻斬りの男。吉田松陰を救出しようとした吉利の門弟の志士。

彼らの人生に終止符を打つ時にみせる、吉利の慈愛、苦悩、怒りが余韻として読了後も心に残るだろう。吉利と、嫡男 吉豊(八世)、次男 在吉 や、門弟達との温かい交流も物語に上手くとけ込んでいるようだ。

山田家は、死体の肝を労咳薬として販売していたのだけれど、これも短編の中で取り上げている。この気味の悪い事実については、吉利の正当だという説得力はいまいちかもしれない。実際には、山田浅右衛門は、身分を浪人として扱われていたらしいが、このあたりの苦悶は本書では表現されていなかったなぁ。

鳥羽亮氏を読むのは小説は初めてだけれど、斬首の場面は凛とした美しさを感じるし、斬りあいの場面は迫力満点だ。実に、満足度の高い作品であった。
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