MISRA-C:1998以来この10年間、発表されるコーディング標準は100以上の詳細なルールで構成されるのが一般的になってるような気がします。「情報量が多すぎ」という組込み開発者の怨嗟の声はどこの現場にもあったと思います。
『「C」プログラミング標準コーディングガイドライン』は、わずか66の「ガイドライン」にまとまっています。その中にコメントの記述指針まで入ってます。格段にコンパクトです。地味に凄い!これなら使えます!!
その秘密は、書くために(少し曖昧でもいいから)頭に入れておくべきことを「ガイドライン」で示し、第三者がチェックするときに必要な(より客観的な)確認事項を「チェックポイント」にうまく配置したことだと思います。執筆陣の技術的力量にひたすら圧倒されます。
書くためのルールとチェックするための細かいルールは一本化すべきだ、いや、書くほうの身になってみろ、といった議論でモメることは大昔からありましたが、なかなか答えは出ませんでした。(自分もまだ必須/推奨で悩み続けています。) 迷走するコーディングルール保守の「ぶれ」が、コーディングルールの形骸化を招くこともありました。
コーディングルールの形骸化が進む(させざるをえない)多くの職場で、この本はきっと役に立つでしょう。福岡知的クラスタ(第1期)組込みソフト開発プロジェクトとご関係者の皆様、ありがとうございました。