表題にあるとおり組み込み向けのオブジェクト指向本です。
ポットのシステムを題材とし、ユースケースから実装までの一連の流れについて記述があります。また、単なる開発の流れのほかに開発で当然必要となる設計品質とレビューについて記述があるところが大変よいです。
特にオブジェクト指向で初心者や勘違いをしている中級者が迷う分析の視点をどのようにクラス・状態遷移・コラボレーションにマッピングするかの思考の過程が書いてあるところがいいですね。
組み込み向けということでメモリマッピングやタスク分割についても一通り記述があり、単なるオブジェクト指向本では学ぶことのできない組み込みを開発する上での基礎技術も網羅されています。
ただ、気になったことが組み込み向けとありますが、組み込み以外の一般的な開発にも使えるので表題は微妙なところですね。オブジェクト指向本としても十分な内容です。
構造化の第2弾ということですが是非シリーズでイテレーション開発をからめて続編が欲しいところです。