雑誌組み込みプレスで掲載されていた記事をまとめたものなので、連載時の内容を知っている人はいいが、題名だけ見てハードウエアの基礎を勉強しようという組み込みソフトウエアの初学者には向かない。本書のPart1を読んでどのような勉強が必要かを理解した上で、CPUの仕組みからじっくりと書いてある他の本で勉強してから本書へ戻ることをお勧めする。
ある程度、基礎を理解した技術者にとって、自分の仕事のパートナーであるハード屋さんがどのような仕事をし、どのような観点で設計しているのかを知るという意味では貴重な本である。組み込みのようなハードとソフトとの境目が極めてあいまいで、それがゆえにハードとソフトとの融合されたスキルが必要な世界でも、ハード屋とソフト屋の仕事が分離されている場合が多い。それでは本当にいい仕事はできないのだが、その境目を埋めるようないい参考書がないのが実情だ。本書はそれを埋めることのできる本の一つであるといえる。