内容紹介
☆高品質のリアルタイム・システム、特に組込みシステムを開発するめに必要な知識とスキルの基礎を開発プロセス全体を通して学べる類書のない書籍の翻訳本です!
☆OCRES試験の受験対策に最適!!
☆本書は基礎編として原著 ”SOFTWARE ENGINEERING FOR REAL-TIME SYSTEMS”のPARTIを収録しています!
この基礎編では、問題分析、ソフトウェアとプログラムの設計、テスト、デパッグ、ドキュメント作成、レビュー、コンフィグレーションといった一連の事項を、本質的な内容に踏み込んで解説しています。
本書の解説内容はOMG認定組込み技術者資格OCRESインターメディエイト試験範囲にもなっています(OCRESは組込みシステムの開発に従事する世界のアーキテクト・開発者・プログラマを対象とした資格試験です)。
●本書のポイント
本書は3部構成の原書Software Engineering for Real-time Systemsの第1部(第1章~第5章)にあたる基礎編です。
組込み技術者のためのリアルタイム・システム入門として必修事項になりますので,新人教育や社内教育での利用に最適です。
内容としては,ソフトウェア工学とリアルタイム・システム開発未経験者の方にとって,必要十分な基礎範囲をカバーしています。
また、経験豊かなソフトウェア・エンジニアの方にとっても、学習テーマを実務ですばやく実践するのに役立ちます。
●「推薦のことば」
現在、世の中で普及している組込みシステムは、家電製品、自動車ユニット、携帯機器、産業用機器、機械設備など多岐にわたっています。そして組込みシステムのハードウェアもソ
フトウェアも、ともに複雑化、大規模化の道を辿っています。
そこで組込みシステムのハードウェア、ソフトウェアの開発においては、品質を確保し、コスト、期間を厳守しながら、いかに効率よく開発するかが、極めて重要な課題になってきています。
そのような状況で、特にソフトウェア開発においては、高度な技術と手法が要求され、それに応えられる技術者が求められています。また一方では、従来の小規模型開発から大規模型
開発へと開発スタイルの転換も必要になってきています。
今後は、それらに対応する手段として優れた先人達が技術と手法を体系化したソフトウェアエンジニアリングの知識を身に付けることが必須になってきます。
本書は、これから組込みソフトウェア技術者を目指す方、既に技術者である方にとって、これまで国内には無かった待望の技術書になるはずです。当社においても、ソフトウェアエンジニアリング教育のメインテキストに採用します。
渡辺 滋 (ワタナベ シゲル)
(株)日立情報制御ソリューションズ
著者について
●著者略歴
私 (ジム・クーリング) のキャリアは、 英国空軍で航空機の電気技術者として 12年間過ごしたことから始まる。 航空電子工学を学び、 その後 British Aircraft Corporation にフライ ト・コントロール・システムの設計者として勤務。 しかし、 電子回路設計者となることを希望し、アナログとデジタルの両方で海軍のコントロールシステム を扱う Marconi Company に転職した。 この会社で初めてマイクロプロセッサと遭遇したことは、 (少なくとも私にとっては) 革命的な出来事であった。ちなみに、 1974 年当時は Intel 8080 を使っていた。 アセンブリ言語プログラミングは、われわれ電子技術者にとって斬新であり、 神秘的な雰囲気があったが、 す ぐにその雰囲気もなくなってしまった。 実を言うと1979 年 8085 のハイレベル言語 (CORAL66) を使って初めてプログラミングを行ったときは、 いつも頭痛薬 を持ち歩いていた。
その後、 プロジェクト管理を行う立場に昇進 したが、 技術職への魅力 (それと博士号をとりたいという願望) からラフバラ大学の研究職に就いた。 ここに転職したことで、 油田開発のための音響学、 超音波学、 パラメトリックソナーおよび高温電子工学の各分野に関 し大きく展望が開けることになった。
まもなくして講義をするようになり、 最初は大学に3年いるつもりだったのが 20 年間にもなってしまった。 この問、 リアルタイム・組込みシステムヘの深い探求に専念できる特権を得ることができたのは、 喜ばしい限りである。 また、 学術的な研究とコンサルティング活動の両方を通じて、数多くの業界や政府機関 (自動車、 原子力発電、 工業制御、 鉄道、 軍事システムなど) と協業することとなった。 学術機関を離れる前に5冊の本を執筆し、 最終的には、 息子の嫁も私が有名になったことを認め、「ほぼ有名人」 と大きく書かれたピンバッジをプレゼントしてくれるに至った。 (家族というのは、 身内の人間が有名であることになかなか気付かないものだ (笑))。
最近 10 年間は、 大学を退職後、 Lindentree Associates という会社を設立し、 各地で主にリアルタイム・組込みシステムのコンサルティングや教育を行っている。 仕事は挑戦しつづけるものであり、 厳しく疲れるものであるが、 決して飽きることはない。 そして昨年、 自身で ARM 7ベースのシングルボー ド・ コンピュータの設計と開発を行い、 これで私のキャリアは一巡したことになる。