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組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために (ちくま新書)
 
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組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために (ちくま新書) [新書]

沼上 幹
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

バブル期には絶賛された日本的経営も、いまや全否定の対象とすらなる。だが大切なのは、日本型組織の本質を維持しつつ、腐った組織に堕さないよう、自ら主体的に思考し実践していくことだ。本書は、流行りのカタカナ組織論とは一線を画し、至極常識的な論理をひとつずつ積み上げて、組織設計をめぐる多くの誤解を解き明かす。また、決断できるトップの不在・「キツネ」の跋扈・ルールの複雑怪奇化等の問題を切り口に、組織の腐り方を分析し対処する指針を示す。自ら考え、自ら担うための組織戦略入門。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

沼上 幹
1960年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。同大学院商学研究科修士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。専攻は経営戦略論、経営組織論、経営学方法論。経営戦略や経営組織の基本的な考え方から、日本の技術革新や日本的経営・日本型組織まで、地道に、しつこく徹底的に考え抜く研究者。著書に『液晶ディスプレイの技術革新史』(白桃書房、日経経済図書文化賞・毎日新聞社エコノミスト賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2003/03)
  • ISBN-10: 4480059962
  • ISBN-13: 978-4480059963
  • 発売日: 2003/03
  • 商品の寸法: 17.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
本書の帯には「さようなら、社内評論家!」とあるが(2003年初版)、いまや職場には評論家さえいなくなった感が強い。評論する意欲があるということは、それだけ会社に対する関心が深いことを意味する。
しかし、それぞれが孤立し、目先の仕事をこなすことや、あるいは自らの成果のみに腐心せざるを得ない状況では、下手に自分以外の領域に関心を持ったりすると、とんでもない荷物を背負い込むことになる。いやあるいは、単に変わり者と見られるのみだろうか。
本書での優れた分析の一つ「フリーライダー論」は、現状に鑑みるとそれ自体が全的に拡がっていると感じられる。2003年当時は、フリーライダーが生まれることが問題だったのだが、現在はすべての社員がフリーライダーであるため、そもそもフリーライダーという概念が意味を成さなくなってしまっているのだ。それは管理職や役員とて同じ布置にある。予想通り、会社という組織は腐ってきたのである。その原因は、明らかに成果主義にあるだろうし、雇用形態の自由化を謳う財界や経営者たちにもその責はあろう。そして、この問題は近年喧しい、偽装などの企業犯罪の温床にもなっていると思われる。
また、職場のストレス等を原因とした「うつ」やうつ病の蔓延は、真面目に責任を果たそうとする者を追い詰めた結果ではないのか。
著者沼上は、こうした事態に対して、新著を問うべきだ。
本書は2003年当時には好著だったが、現在の目から見ると違う視点も必要と思われる。
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By ふとあご トップ1000レビュアー
形式:新書
タイトルは「組織戦略の考え方」ではあるが、“組織戦略”というよりは、“組織運営”に
おいて陥りやすい過ちについて大半のページが割かれている。
故に、戦略という視点で本書を捉えれば、明らかに物足りないだろうが、組織運営や組織に
所属する人間ということについては深く考えさせられる内容となっている。

本書に書かれている中でも、「フリーライダー」「決断不足」「キツネの権力」という
問題は、それなりの規模の組織であれば非常によく見られる現象である。
しかし、一方でこれらは組織を停滞させ、致命的な損害を与えかねない問題ばかりである。
つまり、常にクリティカルな問題をはらんでいるのが組織なのだといえる。
そして、これらの問題が起こる仕組みと処方箋がわかりやすく書かれているのが本書であり、
組織に所属する人全員が本書の内容を理解しておくべき良書である。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:新書
 タイトルからイメージされるほど固い内容では無いので、以外に気楽に読めて、得るものが多い、以外にお得な一冊と感じた。
 長期的雇用を大前提とする日本においては、米国流の出来る人材を引っこ抜いてきて、成果を出せない人間を容易に解雇することができない。底辺からトップまで順を追って育てることを忘れてはいけない。この前提で様々なトピックスが語られる。

 第1部・組織の基本では、組織のあるべき姿を考える。基本はヒトの判断であり、TOC理論によりヒトが職位相当の仕事をする環境が大事と述べている。

 第2部・組織の疲労では、厄介者の存在が組織を蝕む弊害を述べる。組合の存在についても触れているのが興味深い。会社にも組合にも批判だけしてコミットしない、ただ乗り人材の弊害である。そういった厄介者(=子供)を叱り飛ばす怖い大人が必要不可欠なのだ。

 第3部・組織の腐り方では、腐敗の原因や処方箋を提案する。ルールの厳格化や、成熟市場向け事業部にいる暇な優秀者が組織を腐らせる。特に、出来る人材は是が非でも成長市場に投入すべきだ。
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