安全問題を考える時に、人間の思考や行動の不確実性、誤りを起こす可能性ばかりに着目し、人間を排除しようとする方法論がある。しかしそれは実はとても一面的な見方であり思考であることをリースンは説こうとしているのだと思う。
事故や失敗体験から教訓や改善点を見いだそうとする思考方法のみならず、あらゆる状況でものごとを成功させうる人間の持つ潜在的な力にも着目する必要があることを理解させてくれる本。この領域が、まだまだ展開させる余地を多々秘めていることを示している。安全に関係する仕事をしている人にはぜひ読んでいただきたいと思います。翻訳も読みやすいと思いました。
小児心臓外科のパーフォーマンスを解析した研究を紹介しているところは、外科医の教育を考えている医師達にも参考になるのではないか?