誰でも知っている有名人ではなく、一般のサラリーマンにスポットをあてる事が出来、それをサラリーマンのバイブル的な書物に作り上げることができるのは高杉さんの右に出る人はいないのではないでしょうか?本書の主人公の丸山のモデルはあとがきにもあるように現在はJTBを退社された大東俊治さんです。JTBという大企業にいながら、本流の旅行業ではなく派生する金融関係にスポットを当ててそれを旅行と絡めたり新商品に仕上げたりで、3度の社長賞を受賞した名物社員だったようです。本書を読みながら、同じサラリーマンとして憧れる半面、自分の器が如何に小さいかに気付き恥ずかしくなりました。私を含め多くのサラリーマンが自分は組織のために一生懸命頑張っているという自負や、新しく商品開発や企画に携わることで会社に貢献したという誇りをもって働いていることと思います。そしてそれらの多くがその割にはあまり評価されていないとか、上司に恵まれていないなどと不平を漏らしているのも事実だと思います。大東さんも数々のヒットを飛ばした裏には多くの失敗もあったでしょうし、順風満帆なサラリーマン人生ではなかった部分もあると思います。そのような失敗談も織り交ぜられているからこそ本書は我々に力と自信を与えてくれるのだと思います。今、40歳となりミドルと呼ばれる世代になった私にとって非常に参考になる本でした。