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絃の聖域 (下) (講談社文庫)
  

絃の聖域 (下) (講談社文庫) [文庫]

栗本 薫
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第2回(1981年) 吉川英治文学新人賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか?しかし捜査には進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕引きの日でもあった…。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第二回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 312ページ
  • 出版社: 講談社 (1982/12)
  • ISBN-10: 4061362534
  • ISBN-13: 978-4061362536
  • 発売日: 1982/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 819,390位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 芸の真髄にせまる勢い, 2010/6/21
週刊文春1980年 総合5位

長唄の名家 安東流家元で発生した連続殺人を、伊集院大介が解き明かすミステリ作品。

この安東家が、ハンパない愛憎劇(憎の方がまさっているが)を演じるのだが、どこか幽玄の世界を描いているせいか、金田一シリーズのようなドロドロ感を感じさせない。連続殺人にまつわる真相は、芸の真髄にせまる勢いを見せていて、迫力がある。作者の若い頃の作品であることを考えると、その力量おそるべしというところ。人物の描き方が作品の内容によくマッチしているのだが、冷厳さと熱情をあわせもつヒロイン(?)安東八重が、特に印象深い。ラストも余韻を残すいい終わり方と思う。ただ、初登場 伊集院大介は、本作品の中で語られるほど(警察を魅了するほど)魅力的には読みとれなかった。

前作「ぼくらの時代」とは、随分、作風がかわった印象。でも、ラストのやるせなさ感には通じるものがあるかなぁ。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 連続殺人(連続自殺), 2010/6/4
By 
kaizen (愛知県) - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)   
上ではボーイズラブの作品かと思いました。
下に入ると,一転,三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件になっていきます。

あるいは,最後は連続自殺事件なのかもしれません。

伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。
特に,上では,主人公は家元の子供たちだったのが,最後に主役逆転。

吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって,
小説としての完成度も高いということなのだろう。

透明感ある伊集院大介が,それでも人間性を重視しているのが特筆できる。
他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。
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5つ星のうち 5.0 ここにも名探偵が登場, 2007/3/17
By 
みなとかずあき (愛知県名古屋市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
久しぶりに推理小説を読んだ、という気にさせてくれた本でした。もちろん現在でも多くの推理小説が出版されているので、そんな気にさせてくれるものは沢山あるのでしょうが、昔ながらの雰囲気を持ちながら現代の中で活躍している名探偵の登場にふさわしい話だったように思います。
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