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34 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
許すよ、俺は,
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レビュー対象商品: 終末のフール (単行本)
ヨカッタ。「生きる」ってことがこの作者のライフテーマなんだろうなと。 作品を振りかえってみると全部「生きる」って話なのに驚いた。 テーマとしてはごくごくありふれたもので、 この時代にそういう青臭いメッセージはどうかとも思うけど、 この作者の場合、単なる楽観主義でもなく、シニシズムでもなく、 残酷さをもって静かに書ききってしまうところがすごい。そして面白い。 だから許せる。 気になったのは各章のタイトル。 天体のヨールはどうなんだと思う。 でも、お話としては一番好き。 だから許せる。 あと、登場する女性がみな度量が大きいというか ちょっと現実離れしてる感じはした。 でもみんな斉藤和義のいくつかの曲に出てきそうな感じで魅力的。 だから許せる。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
作品の持つ意味は重い・・・,
By ゆこりん (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 終末のフール (単行本)
毎日の平凡な生活があと何年か後には失われてしまう。終わりが見えている人生。自暴自棄になる人、耐え切れずに自ら死を選ぶ人、他人を 襲う人。架空の物語なのだけれど、読んでいて背筋がぞくっとなった。 人類最期のときまで、いったい何をすべきなのか?いつもの日常が 断ち切られるなんて想像もできないけれど、実際にこういうことが 起こったら、私も耐えられなくなるかもしれない。この絶望的な状況の 中でいつもの生活を送ろうとする人が、とても強く見える。確実な 未来なんてない。そのことに気づかされるこの作品が、とても重く 感じた。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「許すこと」,
By moritats55 (愛知県東海市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 終末のフール (単行本)
伊坂さんの作品は「チルドレン」に続いて二作品目。今回も面白い作品でした。 巨大隕石が3年後に落ちて人類は死滅する、そのときどう生きるか。 この舞台を8つの角度から描いています。 舞台は仙台のあるマンションながら、さまざまな葛藤や陰影をつけて描かれる8つの物語はとても読み応えがあり、楽しめる作品でした。 その8つの作品の中心にあったのが「許す」という言葉のように感じました。 自分を、人生のパートナーを、肉親の仇を、許すことができるのか。許せないのか。 どうなれば許せるのか。 許しなさいと作者はお説教じみた展開はしません。 さりげなく、あなたなら許せるのかとドラマを通じて問いかけてきます。 この舞台であなたは許せますか? また、あなたは自分自身を許せますか? あなたにとって「許せない」と握っている思い、出来事、人はいますか? そう問いかけてくる作品でした。 できればそんな思いを引きずったまま、末期のときを迎えたくない、ボクはそう思いました。。
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