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終わらざる夏 下
 
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終わらざる夏 下 [単行本]

浅田 次郎
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

千島列島の孤島・占守島は、短い夏を迎えていた。女子挺身隊として占守島の缶詰工場で働く女子高生たちは、函館に帰る日を待ち望みながら日々を過ごしている。一方、片岡、菊池、鬼熊らも難儀したすえに占守島に到着。そこで3人は、日本が和平に向かっていることを大本営参謀から教えられる。片岡は妻に宛てた手紙で、戦争の真の恐ろしさについて語り、和平を成功させ、平和な世で『セクサス』を出版する決意を綴る。しかし、占守に侵攻しつつあるのは米軍ではなく、ソ連軍であった……。

同じ頃、父の徴兵を知らされた譲は、疎開先の少女とともに、宿舎を脱走し東京を目指す。途中、空腹と疲労で極限状態の2人の前に現れた金髪碧眼の少年はパンを恵んでくれた。その少年は、占守へ侵攻中のソ連兵の昔の姿であった。

人間本来の温かな交流を織り交ぜつつ、物語は玉音放送を迎える。しかし、その翌日、占守にソ連軍が侵攻。凄惨な戦闘となる。せめて缶詰工場の女子高生たちは無事に北海道本島へ送還しようと、中尉たちは決起し……。

日ソ双方に多くの犠牲者を出し、占守島の戦いはついに収束する。残った日本兵はシベリアに連行された。肉体的にも精神的に厳しい生活に、菊池は生きる望みを失いかけるが……。

内容(「BOOK」データベースより)

できることはもう何もない。戦場を走るほかには。たとえそこが、まやかしの戦場でも。美しい島で、あの夏、何が起きたのか―。何を信じ、何を守る―。人間の本質に迫る戦争巨編、堂々完結。

登録情報

  • 単行本: 464ページ
  • 出版社: 集英社 (2010/7/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087713474
  • ISBN-13: 978-4087713473
  • 発売日: 2010/7/5
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uranari
形式:単行本
占守島の戦いにスポットを当てたのは斬新でよいのです。私がこの本を手に取った理由もそれでした。

しかし、いかんせん話が中途半端に広がりすぎています。

以下ネタバレ。
最も残念だったことは、主人公の子供が通う学校の先生の描き方です。いつの間にかお話から消えてしまっています。
それからソ連兵の視線は、果たして必要だったでしょうか。必要なかったと私は思います。
前半、話の中心になっている翻訳業の主人公(?)の視線が後半ほとんど描かれておらず、消化不良に陥ります。

期待は大きかっただけに、とても残念な本でした。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Syounet
形式:単行本
テーマは良い。登場人物も面白い。でもどうして消化不良な気がするのだろう。多分いつものように畳みかけて泣かせようという意図がないためかもしれない。
上巻に続いて読みにくく、ファンタジー要素が入ってきてしまう。空想的なソ連兵のストーリーはない方が良かった。
この著者はもっと直球勝負の方がいいのではないか。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
先の大戦において、千島列島の中でカムチャッカ半島にもっとも近い占守(シュムシュ)島でどういう戦争が展開されたかは、多分、余り多くの人の知るところでないと思われます。当時の大本営ですら、それを予測するところ少なかったと本書においても描かれます。確かに、そこはソ連と鼻をつき合わせる地ではあるものの、当時の最大の敵、アメリカへの最短コースに位置する地でもあり、実際にアメリカはアッツ島の奪還を果たしていましたから、千島でアメリカの来襲を防ぐことが主要な関心であったことは理由があります。ところが、実際には、終戦3日目になってカムチャツカの尖端からソ連軍が攻め込んできたのでした。作中ではスターリンの領土的野望の表れとほのめかされています。

最終盤で、舞台はシベリアのラーゲリに移ります。そして最終章は、凍土の土から顔を出した野花のごとく春の陽に輝くヘンリー・ミラーの「セクサス」の一場面なのです。

主要な登場人物が、戦争末期、大木に降った雨粒のごとくそれぞれの幹を伝い紆余曲折の後にたどり着いた根元には、戦争の不条理が待っていました。しかし、それがそのまま北国の土に染みこんで終わりなのではなく、不死身に蘇り花を咲かすこととなるのです。北の最果ての島を主な舞台に展開された戦を通して、あの大戦が何であったのか、そこで命を落とした多くの人びとが示していることは何であるのか、それらをじわりと心に沈潜させる物語、それが「終わらざる夏」なのだろうと思います。
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最近のカスタマーレビュー
さすが自衛隊出身
兵隊の視点が納得させられる良い出来栄えですが、
登場人物が増えすぎて、下巻は整理不足かな... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: castro KONDO
あまりにも感傷的
面白かったのは上巻の最初だけでした。下巻はほとんど読むにたえずパラパラと捲り読みをしました。読後感は不愉快でした。戦争を感傷で語って欲しくない。
投稿日: 6か月前 投稿者: あまのじゃく
大幅加筆を期待する
上巻から、下巻の途中まで読んで、残りのページをみて、話が広がりすぎを危惧していたら、案の定、残りのページで、収拾がついていない。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: とんぼ
日本の本当の敵は昔からロシアでした。
終戦を間近にソ連は日本に一方的に侵攻してくる。
すでに降伏している国に。わけも分からず対戦する取り残された軍隊。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: ミステリアス
切なくなりました
終戦直後のソ連軍の侵攻。
領土拡張、戦後の発言力強化の意図がありありで読んでいて憤りを覚えました。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: SlapShot
多少のことは
登場人物が多いから把握しづらいところはある。
そんなわけで上巻はなかなか読み進めるのに時間がかかってしまった。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: kelly35
恥ずかしながら
本書で書かれている千島での戦いを、あまり知らなかった。
テーマも良く、浅田節も十二分に楽しめる。

ただ、少々消化不良。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: sotobori
それぞれの人生
「戦争の犠牲者をひとからげにしてほしくない。百人の戦死者には百人の人生があり、千人の異なった勇気があった」(452頁)。そう、戦争は、一人ひとりの人間を単なる数に... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: PIVO
恥ずかしながら・・・
非常に恥ずかしい話であるが、占守島の戦いのことは全く知らなかった。1945年8月15日以降にこんなに大規模な戦闘があったとは・・・。なんという不条理な戦いだろう。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: シャオメイ
全国民必読の書!
氏の著作の中でも大好きな「プリズンホテル」シリーズ、「蒼穹の昴」、「中原の虹」。
その興奮が再び蘇る。
一読後、呆然。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: ジジ
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