さきがけという党が、いかにして生まれ、何を為し、いかにして消えたのか。
それが著者のさきがけへの愛惜と共に書かれています。
かつての自民党分裂を、今現在へとつながる歴史の転換点として読むと面白味がまします。
何のしがらみもない。何におもねる必要もない。清廉潔癖の士たち。
そういった政治家集団は、悲しいけれど何の政治的後背勢力も持たない弱小集団とも言えます。
下手なたとえで申し訳ありませんが、時には金とも成れる将棋の「歩」ですが、常には多数である必要が求められるということでしょうか。
著者の父君井出一太郎氏は、そんな彼らを「お前たちはピューリタンのようだ」と喩えられたそうです。
小説家の井出孫六氏が著者の叔父であるとは、知りませんでした。
さきがけ結成直後の写真にうつる皆さんが、とてもいい笑顔をされているのが印象的でした。
最後に、もし井出氏が奥様にご提案されたというワインを完成されましたなら、
ぜひとも飲ませていただきたいと思います。09016