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終の住処 [単行本]

磯崎 憲一郎
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第141回(平成21年度上半期) 芥川賞受賞

内容説明

妻はそれきり11年、口を利かなかった――。


30を過ぎて結婚した男女の遠く隔たったままの歳月。ガルシア=マルケスを思わせる感覚で、日常の細部に宿る不可思議をあくまでリアルに描きだす。過ぎ去った時間の侵しがたい磐石さ。その恵み。人生とは、流れてゆく時間そのものなのだ――。小説にしかできない方法でこの世界をあるがままに肯定する、日本発の世界文学! 第141回芥川賞受賞作。


登録情報

  • 単行本: 142ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/7/24)
  • ISBN-10: 410317711X
  • ISBN-13: 978-4103177111
  • 発売日: 2009/7/24
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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88 人中、69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 だらだらと人間の思考そのもののまま続く文章。時間の流れの遅速がつかみがたく、論理的に整理もされていない。確かにこれが人間だ。これが人間の思考そのままだ。妻のことは本質的に理解できないし、分かっていながら不倫を繰り返す自分自身だって、全くながら理解できない。
 結果と原因が入れ替わっているような混乱も、理解をあきらめてしまえば首肯できる。世の中には自分に分からないことがたくさんあるのだと。
 だれのために書いているのだ、この小説は。誰に読ませたいのだ、これを。ああ、いやしかし、芥川賞系って、こんな感じなのだった。で、結局文学オタクの私たちが読んでるわけだし…。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:単行本
読み終わって、何かざらっとしたものが心に滓のように残りました。
それは何だろうと考えて見ると、この夫婦の様に途中「11年間、口を利かなかった」と言うのは極端にしても、他人同士が作る「家族」と言うものの「理解の限界」はあるのだろうと思います。
それが、この夫婦の様になるのかどうかは別にしても、一緒にいるのに感じる「孤独」と言うものは大なり小なりあるものでしょう。
そうした一体になれないもどかしさの中にありながら、「終の住処」で迎える二人の日々が、やがてやってくるのでしょう。
そのあたりのどうしようもない「寂しさ」のようなものを、改めて感じさせられる一冊でした。

この本の中で、もう一つ大きなテーマがあるように思います。
それは、主人公がアメリカでの仕事に挫折しようとしていた時、上司から届く手紙です。
「現在」と言うのは、その一瞬ではなく、「過去」の集大成であり「未来」の可能性であると言うことです。
これは「生きる」と言うことにおいて、非常に重要なポイントだろうと思います。
「生きる」と言うことは、常に「生涯」を生きているのだということです。
このことを心に留めて、残された人生を生きたいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:単行本
主人公の彼は妻と30歳過ぎで結婚、彼自身が疑問に思う結婚生活は始まる。彼は製薬会社勤務、その内に社内恋愛が始まった。一方で妻が妊娠、女の子が生まれた。時代はプラザ合意後の急激な円高進行。長時間残業が常態化。家では優先順位1番の子供と妻が中心の生活。30半ばの頃、2歳の子と妻と3人で遊園地に行き、帰宅して些細なことから妻は口を閉ざし、次に彼と妻の会話は11年後。その間に付き合った女は深い関係・淡白な付合い含めて8人。家庭内別居の11年間後に、やがて仕事に大きな成果を収め、幸福感を回復し、土地を買い自宅を新築した。その2年後に米国医薬品メーカー買収案件が進展。彼は50歳、単身で米国長期出張。心がつぶれる寸前に担当取締役からきつい手紙。成功し帰国すると、そこには「終の住処」に妻が一人で待っていた。私が読むのはNon-Fiction専門で、直木賞の大衆小説も、ましてや芥川賞の純文学などは敷居が高い。しかし本書は著者の特徴ある文体、つまり非常に長いセンテンス、しかし滑らか、綺麗、心地良く、私はこの文体が気に入った。中年の半生だが同年輩の誰もが人生のどこかで経験済みのことだ。彼の人生も紆余曲折、かなりexcitingなものだが、余計な修飾も文章もなく削りに削った内容で淡々と進む。人間の過去、現在、未来、或いはもっと複雑な時間の流れにあっても、実は現在の瞬間が一刻一刻全てを決める。今を一所懸命に生きる、この身は実は生かされているのだ。子供も一時の預かりで、どこかの港に置いてまた夫婦の航海に出るという訳だ。ところで芥川賞受賞作品は内容と同時に、レビュー評価が大きく分散するところが特に面白い。芥川賞純文学と一般の大衆娯楽小説と混同した読者か、文藝春秋社員や選考委員に選考基準が疑問の読者か、実際に素晴らしい作品か、正直幅が広すぎて逆に参考にならないのも興味深い。
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つまらないです
率直に面白くなかったです。1文がやたら長く、現国のテスト問題を読んでいる気分になりました。つまりいやな気分。主語が誰か当てなさいといわれているような。でも芥川賞受... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: きみまんま
稀有な文体
何故か、グロテスクな印象を受けた。目が回る感覚がある。それは改行も無しに転々と物語が進行するためかもしれない。不倫した、妊娠した、海外派遣された、といった事柄が全... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: la9na
定年を間近に控えたお父さんが娘の結婚式の夜に見た夢の世界
このシュールな世界を、ここまで安定した文体で最後まで描き切った力量には、さすがは芥川賞受賞作と思った。ある一人の男が平凡ながらも必死に働き、過ちを犯しながらも、娘... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: かたゆき
この本を最後まで読めたのだから
芥川賞受賞と言うことで、読んでみました。
う〜ん・・・。ワタシが女性だからか、ナンか解らない本でした。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: りさポン
あ〜、ドキドキした。ページをめくるたびに、自分の結婚観が試されている気がした。
結婚とはなにか?家族ってなんだ?... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: みやざきしんいち
怖いくらいに惹かれる
「終の住処」(磯崎憲一郎)読了。えーっと、この作品はフォースの暗黒面(笑)のように、たまらずに人を惹きつけるものがあって、そこが好きです。文章は初期の保坂和志さん... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: Kaonio
身勝手な男の幻想
これが、日本の企業戦士のかつての夢と失意を描く寓意小説だとしたら、もう少し短いほうが良い。いくつかの超常的な出来事と不思議な建築家と抗生物質の話を絡ませた、ボルヘ... 続きを読む
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ありえない
途中で読むのをやめようかと思ったけど字数が少ないのでとりあえず最後まで読んで見た。

つまらない。ありえない展開が多い。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ティコ
世界を相手にできる文学の誕生
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この人はわざと狙いを外しているのかも?
前に読んだ肝心の子供もよくわからなかったのだけれど、今作品を読んで作者はわざと書くべきことを書いていないのではないかと思った。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: ぷーやん
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