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紫電改のタカ (1) (講談社漫画文庫)
 
 

紫電改のタカ (1) (講談社漫画文庫) [文庫]

ちば てつや
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

著者紹介

1939年1月11日東京生まれ。1958年『舞踏会の少女』で雑誌デビュー後、1961年『ちかいの魔球』(原作・福本和也)で「週刊少年マガジン」に登場。1962年『1・2・3と4・5・ロク』で第3回講談社出版文化賞受賞。1976年『おれは鉄兵』で第7回講談社出版文化賞受賞。代表作:『あしたのジョー』、『ハリスの旋風』、『螢三七子』、『のたり松太郎』など多数。


登録情報

  • 文庫: 305ページ
  • 出版社: コミックス (2000/08)
  • ISBN-10: 4062607964
  • ISBN-13: 978-4062607964
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 15.2 x 11.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 742,464位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 「紫電改のタカ」は昭和38年7月から同40年1月まで「週刊少年マガジン」に連載され、小生の同世代や、少し上の団塊の世代の少年たちに大きな感動を与えた作品である。

 戦闘機といえば「ゼロ戦」や「隼」ぐらいしか知らなかった当時のわが国の少年たちに、「紫電改」とよばれる旧海軍の局地戦闘機の存在を知らしめたのがこの作品ではなかったかと思う。

 この作品は、いわゆる「反戦」漫画のカテゴリーに入るようなものではないが、戦争という異常事態のなかで生き、苦悩し、死んでいった日米の若者たちへのレクイエム(鎮魂曲)的作品と呼べよう。

 初出から40年近く過ぎた今日でも、主人公の滝城太郎や久保一飛曹、紺野一飛曹、花田上飛曹さらにはモスキトンらの顔がすぐに思い出せるほどに感動的な作品であった。
 今や50歳の峠を越えた当時の少年たちには「懐かしさ」と共に是非再読していただきたい。また、現在の青少年たちにも「戦争」について考えるための一助として是非の一読を薦める。

 なお、本作品につづいて世に出た「あしたのジョー」において、滝はジョーへ、花田は力石のキャラクターへと発展して行く。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 ちばてつや氏の作品の底流には、常に「あたたかさ・優しさ」、どこか懐かしく感じられる「ぬくもり」のようなものがある。そしてこの「紫電改のタカ」は、それが一層濃厚である。

 戦争を扱っていながら、作戦や戦闘シーンをリアルに精緻に技巧的に描くことにはそれほど力が注がれておらず、むしろ、それらは主人公滝城太郎を中心とした登場人物の心や思いを活写する上での道具であり背景として明確に位置付けられている。一貫して描かれ語られているのは心の苦闘であり、育った国や故郷を思い、家族や同胞をいたわる心、生きるために守るために戦い傷つく心、それも若く純粋な心である。  かっこいい戦闘機同士のぶつかり合いではなく、緊迫した状況における人と人との激しいぶつかり合いが生々しく表現されているところに、読者を引きつけずにはおかぬ独特の迫力があると言えよう。

 最終部分がやや急ぎすぎの感もあるが、或いはそれは、当時、作者も筆を走らせ追体験する中で主人公と共に悩み力を出し尽くした証し、と言えるのかもしれない。  こうした漫画を通じて、自分の国や家族、自分にとって心底大切なものを見つめなおすことも、時には必要ではないだろうか。

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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
小学校時代、「少年マガジン」に連載されていたものを読んで感銘を受けた作品。紫電改は窮地に追い込まれた日本空軍が最後の切り札として投入した戦闘機。軽くて敏捷性には優れるが、反面、防御力は弱いという、いわば操縦士の命を軽視した特攻精神の産物である。

紫電改による空中戦なども描かれるが、基本は反戦思想である。戦闘機として紫電改を選んだ点にもそれが良く現れている。滅び行く運命を諦観を持って受け止める主人公の澄んだ瞳が印象的である。本土に残して来た恋人との心の触れ合いも胸を打つ。しかし、戦後15年程でこうした反戦思想を織り込んだ作品を少年誌に連載した作者も凄いし、それを許した出版社も凄い。ちょうどこの頃、「私は貝になりたい」も「少年マガジン」に掲載されている。当時の出版社の良心を感じる。

少年時代の私にとって、「ちかいの魔球」や「あしたのジョー」よりも大きな影響を与えた思い出深い作品。
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