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43 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
究極の゙パラレルワールドもの゙,
By god_balmunk (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
購入・読破から1週間弱が経ちますが、未だに頭から離れないです。専門的な理論や科学論がちょこちょこ出てきますが、そこはわりと優しく説明してくれています。 あくまでライトノベルの路線に則っていました。 ですが、中盤辺りから色が様変わりします。 タイトルの通り、究極の゙パラレルワールドもの゙だと自分は思っています。 パラレルワールドをテーマにした作品は既に数え切れないほどありますが、 この作品はそのどれをも上回っていると思いました。 まずテンポが非常にスムーズで、続きが気になって仕方ありません。 なので次々にページをめくっていき、気付いたらもうクライマックス――と言ったところでしょうか。 それから雰囲気が基本的にダークで、主人公の心情と上手く噛み合っています。 半面、ヒロインがいわゆる天然(不思議系?)キャラなのですが、 これもまたダークな雰囲気と上手く噛み合っていました。 これはうえお氏の力でしょうか。 冷静に考えれば主人公の思考がぶっ飛び過ぎな気もしますが、 読んでる最中には自然と共感出来るように描かれていて、これもやはりうえお氏の実力でしょう。 長々と書きましたが、最高に良い作品でした。 ですが、やはり人を選ぶ作品だと思います。 ラブコメが好きな方にはどうかなー、といった印象です。 ただ、自分にとっては文句なしの星5つです。 個人差もあるでしょうが、自分は自信を持って推せる作品です。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧倒される。,
By もけ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
久しぶりに読み返して改めて、この作者の突き抜けたセンスに感服した。だからレビューをかくことにした。
私はSFはそこまで読む方ではないから、この作品がSFとしてどれだけ優れているのか、についてはよくわからない。ただ、そこらへんの作品とは明らかに一線を画すであろう並はずれた発想力。怒涛のようにたたみかけてくる文章。とにかく面白いし、ひきこまれるし、小説の醍醐味がいっぱい詰まっている。もっともっと多くの人にこの人の凄さを知ってもらいたいと思った。 同著者の「悪魔のミカタ」も個人的に大好きなのだけれど、とがったているので万人受けはしないのだろうな。と思っていた。 ただそのとがっているところがこの著者の一番の魅力であり、そしてこの作品「紫色のクオリア」も十分とがりまくっている感はあるのだけれど、こうして絶賛されている。「紫色のクオリア」を読んで、この人の文章に圧倒されたなら、ぜひ「悪魔のミカタ」や「シフト」なども読んでみてほしい。きっと同じようなドライブ感を味わえるはず。
31 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ひたむきな愛を壮大なSF感で描いた2009年ラノベ最高傑作,
By elfenlied (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
これはすごい!
読み始めてから読み終われるまでの瞬間まで、ぐいぐいと物語に引き込まれ続けました。 人がなぜかロボットに見える、というのは、実はそんなに特殊な設定ではなく、「大事故にあって体の大半がサイボーグ化した青年が、人間がロボットに見えてロボットが人間に見える、という苦悩の中でロボットに恋をする」という内容の大傑作短編を、何十年も前に手塚治が描いています。 しかし、本作ではその理由をクオリアで解釈し(クタラギさんも喜びそうですねw)、さらに量子論におけるエヴァレットの多世界解釈的な多重世界SFへ急展開してゆく圧倒的なスピード感をもった劇的な構成の物語には度肝を抜きました。 これほどの作品はそうそうないと自信を持ってお勧めできます。 でも、私がなによりもこの作品を素晴らしいと思ったのは、物語を通じてブレることなくつらぬいている、主人公のひたむきな愛の姿でした。 一見すると、秀逸なSF的構成と世界観に圧倒されてしまいこの物語の価値をそこに見出してしまうかもしれませんが、この作品が真に優れているのは、ともすれば奇をてらっているとおもわれてしまうレベルの壮大なSFの中において、ただひたむきに愛により人を救おうとするという、普遍的かつ圧倒的な愛情を描いている点だと私は思います。 このような作品がライトノベルの中で燦然と輝いていることは、日本の出版界もまだまだ捨てたもんじゃないな、という希望にもなりますが、これほどの作品でも、放っておけばすぐに忘れ去れて絶版になるということが残念でなりません。 ぜひ、購入してみてください。
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