おそらくこの書を手に取り一読したら、ほとんどすべての人が衝撃を受け、なかには人生観が変わってしまうという人もいるのではないだろうか・・・私はそのうちの一人である
筆者の筆舌に尽くしがたい壮絶な半生は、戦慄を覚えるとともにこれから生きていく上での深い示唆を孕んでいる
筆者の著作の中には直接的に人生について論じているものが多く、多数の方がそれらを読み参考にされていることと思うが、それら以上にこの半生記はこれからどう生きていけば良いのかを教えてくれているように感じた
私が筆者のような運命に襲われていたら、たぶん自殺しているにちがいないし、おそらく私だけでなく多くの人が耐えられる代物ではないはずだ
それでも筆者は今も生き、迷える我々現代人の羅針盤になりつづけている
その意味で美輪明宏という人物はすでに生ける伝説であり、多くの女性から尊敬されているのと同様にもっと男性からも支持されるべきだと考える
日本が元気になるには文化が必要だという主張はもっともである
現在景気回復が話題となっているが、たとえ経済が今後急激に回復することがあっても、本当に豊かになったといえるのだろうか
今アッパーミドルといわれる高所得の人がいるが、彼らの多くが羨望のまなざしで見られることはあっても、畏敬の念を払われる格を備えた人物では決してないのはどこに原因があるか・・・答えは明らかである